TOEIC過去問は存在しない!過去問に代わる良質な問題集・教材とは?

TOEICには過去問がありません。

正確に言うと、韓国語で書かれた既出問題集なるものはAmazonで入手可能ですが、日本語で書かれた過去問集は存在していません。

ちなみに英検は過去問が公開されています。

英検や大学受験、その他の資格など何かテストを受けるときには過去問を何度も解くことはとても効果的ですが、TOEICの場合は「過去問対策」がほぼ不可能だという事です。

しかし気にする必要はありません。

過去問が入手できなくても、市販の問題集でしっかり対策すればTOEICスコアを目標点数まで上げることは十分に可能です。

[st-kaiwa1]試験本番に向けた対策としては公式問題集を解くのがベストです。[/st-kaiwa1]

 

本記事ではTOEICの過去問の有無と、過去問を入手する一応のメリットを説明します。

TOEIC過去問は韓国語教材のみ!日本語版は存在しない!!

TOEIC過去問が存在しない理由

TOEICは公開テスト、IPテストを合わせると年間260万人近くが受験している、日本で最もメジャーな英語資格です。

そんなに人気のある資格なのに、過去問がTOEIC業界で出回ってないのはなぜか?

理由は至ってシンプル。

運営団体であるETSがTOEICの試験問題を外部に一切公表していないからです。

その証拠に、TOEICでは「試験教室から問題用紙・解答用紙を持ち出す行為」が禁止されています。(出典:TOEIC公式サイトより)

なぜ試験問題の持ち出しを禁じているのかと言うと、TOEICは毎回のテストで難易度、平均スコアが大きくブレないように過去に出した問題のリサイクルをしているからです。

つまり問題の使い回しがTOEICでは行われています。

そうすることで、毎回のテストで難易度が大きくブレないように管理しているのです。

もしも過去問が市場に出回ってしまうと、

「こ…これはッ……!進研ゼミで出たところだーーーッ!」

という事態になり、ただの暗記テストと化してしまいます。

そうなると、受験者の英語力を公正に評価できなくなってしまいますよね。

そのような事態を避けるため、ETSはTOEICの過去問を外部に出さないという方針を取っているのです。

*プロのTOEIC講師など何十回と受験している人であれば、全く同じ問題と出会うこともあるようです。

TOEIC過去問をどうしても手に入れたい人は…

[st-kaiwa1 img=”https://smarteigo.jp/wp-content/uploads/2019/05/woman-question.jpg” name=””]TOEIC過去問がどうしても欲しくて仕方がない![/st-kaiwa1]

その場合、Amazonで韓国語版のTOEIC過去問を手に入れることができます。

韓国で2016年7月から12月まで実施したTOEIC公開テストから5回分を選んで構成されています。

上記でお見せしたのはリスニング版ですが、Amazonではリーディング版も入手できます。なお、リスニング音声はWEBサイトからダウンロードする仕様です。

この過去問を使う一応のメリットは、将来のTOEIC公開テストで出題される可能性のある問題を解けるということです。

直近の過去問の問題文や解答を覚えておくことで、将来皆さんが受ける試験で同じ問題が出て、一瞬で正解できる可能性があります。

ただし、あくまでも可能性、ただのラッキーチャンスでしかありません。

また、解説は当然韓国語で書かれているので、翻訳しないと読めません。使えるのは英語で書かれた問題と答えだけなので、教材を買う費用対効果はたいして良くないです。

[st-kaiwa1]運に頼るくらいなら、きちんと勉強して確実に正解できる英語力を身につけるほうが自分のためになります。[/st-kaiwa1]

TOEIC問題が解ける無料サービスもある

過去問がないので、TOEIC形式の模試を受けられるサービスを利用するというのも1つの選択肢です。

以下はTOEIC模試を受験できるサービスの一覧表です。

サービス名称 対象パート 無料/有料
アルク TOEICミニ模試 全パート 無料
TOEIC公式サイト 全パート 無料
CASEC 全パート(*1) 有料
TOEIC実力診断ミニテスト 全パート 有料
e-Test 全パート 有料

(*1)CASECは独自のテストを受験し、TOEICの換算点を算出します。

無料で気軽に使えるのは良いのですが、クオリティにばらつきがあるので「これだけやっていればOK」と言えるものではありません。

本気でTOEICの点数アップを狙うなら、本格的な対策ができる教材や問題集を選択すべきです。

何度もTOEICを受験すれば同じ問題に出くわす

TOEICのプロ講師は毎回TOEICを受験し、どんな問題が出たのかを記録しています。

そうやって蓄積したデータから頻出問題や出題パターンを分析し、自分の生徒に対策法を教えています。

要は「何度も受けることで脳内に過去問データベースを作る」ことが、TOEIC過去問を手に入れるベストな方法です。

同じ問題がリサイクルされたり、少し出題の仕方を変えただけの問題が出たりするので何度も受験して試験慣れすることで、過去問を解くのと同じようなメリットが得られます。

TOEIC過去問に代わる市販の問題集のおすすめ紹介

過去問の代わりとして使える、おすすめの問題集を紹介します。

ここで取り上げるのはTOEIC試験を運営するETSが制作している公式問題集のほか、何名かの有名講師が制作した問題集も合わせて紹介いたします。

TOEIC過去問が無くても心配する必要はない

冒頭でも述べましたが、TOEICの過去問が無いからと言って心配する必要はありません。

日本では企業や大学、英会話スクールでTOEICの対策法を教えるプロのTOEIC講師の方がたくさんいます。

彼らは自分自身でTOEICを毎回受験し、最新の動向を把握しながら日々あたらしい教材や問題集を出版しています。

彼らは「TOEICの問題が再利用されること」も当然知っているので、過去のデータを元に過去問と同じくらい「本番に近い」演習問題を用意することができます。

日本でTOEICの問題演習をするときは、プロの作成した市販教材を活用すれば十分です。

TOEIC公式問題集がおすすめの模試教材

TOEIC試験を運営するETSが制作している公式問題集は本番と同じナレーターの声、紙のサイズで本物のTOEICを体験できます。

TOEICに慣れるという意味では、最もオススメできる1冊です。

本番と同じリスニング100題、リーディング100題の計200題の模試が2セット収録されているので、1回あたり1500円で問題演習ができます。

そんな公式問題集のベストな使い方は「TOEIC模試」として本番のつもりで解くことです。

・目標達成のための正答数
・時間配分への慣れ
・集中力の維持
・苦手箇所、課題の把握

公式問題集を模試として使うことでこれらのポイントやコツを掴むことができます。

特にTOEICは時間配分がシビアで体力も必要な試験なので、体を慣らすためにも公式問題集で自主的に模試をやることは「試験慣れ」するために絶対やっておくべきです。

分かりやすい解説で学びたいならTOEIC講師の問題集がおすすめ

「分かりやすい解説が載っていないと、疑問にぶつかった時に挫折するかもしれない」

そんな不安がある人はプロのTOEIC講師による充実した解説がついた問題集を選ぶとよいでしょう。

まず、TOEICのテクニック本を紹介します。

 

TOEIC対策本の中には、時間のない社会人のために直前でもスコアが伸びるテクニック、勉強法を紹介したものがあります。

ロバート・ヒルキ氏のこの本は各Partで使える考え方、問題のパターンに合わせた解き方を身につけることができます。

 

エッセンスというTOEIC予備校で講師を務める加藤 優(かとう まさし)さんが何度もTOEICを受験して作成した問題集もオススメです。

表紙にある通りリスニング、リーディングのパート別に100題の模試が5回分収録されています。

精鋭講師陣が新形式と最新の出題傾向を徹底解説、1つ1つの設問に「どうすれば正解できるのか」という手順や考え方の詳細が詳しく載っています。

執筆陣が実際にTOEICを受験して解いた問題をもとに「限りなくリサイクルに近い問題」が作成されているので、かぎりなく本物に近い内容で問題演習ができるのも大きなメリットです。

本文のレイアウトやフォント、リスニング音声のスピードなども限りなく本物に寄せてあり、「公式を超えた問題集」という定評がある教材です。

TOEIC問題集は「本文の理解」を重視する復習こそ大事

「問題を1回解いて答え合わせして終わり」では、非常にもったいないです。

間違った問題やたまたま正解した問題などを放置しておくと、TOEICの得点力はいつまでたっても伸びていきません。

最新のTOEICは、小手先のテクニックよりも「耳で聞いた内容、本文に書いてあることをしっかり理解できる英語力」でスコアが決まる内容になっています。

そのため、本文の内容を腹落ちするまで何度も復習することがリスニング、リーディングともに不可欠です。

リスニングはシャドーイングと音読、リーディングも音読を最低10回は行いましょう。

シャドーイングには色々なやり方がありますが、本文を目で追いながら音声を再生して、それに合わせて音読する方法が一番とっつきやすいし、十分リスニングに効果があります。

文字と音をリンクさせることを意識して、うまく聞き取れない部分は発音音声変化など英語独特のルールを確認して聞きとれるようになるまで練習しましょう。

過去問よりも信頼できる問題集でTOEIC目標スコアを実現しよう!

TOEICの過去問、おすすめの問題集について解説してきました。

加藤優さん、ヒロ前田さん、ハマーさん、関正生さんなどTOEIC対策の指導で定評のある講師の方々が教材や問題集をたくさん出しているので、自分に合ったものを選びましょう。

講師がいっぱいいすぎて誰を信用していいか分からない人もいると思いますが、選ぶポイントは「自分でもTOEICを受験している」ことです。

自分で受験していないと最新の動向をつかむことができず、ちゃんとした勉強ができないTOEIC教材を作ってしまうからです。

実際そのような残念な教材も書店には並んでいるので、間違って選ばないように注意しましょう。

 

真剣に勉強したい人には、アルクのTOEIC通信講座がオススメです。

受講者の体験談からも分かるように、アルクのTOEIC通信講座はカリキュラム通りに進めていけば目標スコアを確実に達成できる教材です。

学習サポートも充実しているので、ひとりでも安心して進められるのも嬉しいポイントです。

英語教材の老舗アルクのTOEIC通信講座であなたも目標スコアを実現しましょう!