TOEICリスニングができない原因とは?正しい勉強法を935点の私が解説

英語のリスニングが苦手な日本人はとても多いですよね。

現在はTOEICのリスニングならほぼ満点が取れるようになった私ですが、リスニングの勉強のやり方がよく分かっていなくて困っていた時期も当然ありました。リスニングには天性の感度を持った耳が必要ではないかと思うくらい、悩みました(笑)

「TOEICの英語リスニングが苦手…」
「どんな勉強をすればリスニングが伸びるの?」
「どれだけTOEICの問題を解いても聞きとれるようにならない」
「もしかして私って語学の才能がないのかも?」

このような悩みをお持ちの方のために「TOEICのリスニングができない原因」「リスニング力を伸ばす正しい勉強法」について紹介いたします。

【対象読者】
・リスニングが苦手でどうしていいか分からない人
・1年間勉強したのにTOEICが50点も伸びなかった人

リスニングに苦手意識があるけど何とかTOEICの点数を上げたい人は、ぜひお読みください。

結論を先に言うと、リスニングができない原因はセンスや才能の問題ではありません。

単純に以下の2点が主な原因です。

  1. リスニングの勉強法を知らないか、間違っている
  2. リスニングの勉強時間がぜんぜん足りてない

さらに言うと、正しいノウハウを知ったとしても努力して時間をかけないと成果は出ません。これは自転車に乗る練習と同じですね。

勉強時間を積み重ねていくのは「努力あるのみ」としか言えないので、本記事では1番目の原因にフォーカスして「TOEICリスニングができない原因と正しい勉強法」を解説していきます。

 

【記事の信頼性】
筆者は英語圏での留学なし。独学で英会話を学び、仕事でも使った経験があります。TOEICは935点、リスニングは満点を取ったこともあります。

そもそも英語のリスニングができるとは?

リスニングができるとはどういう状態なのか?

リスニングができない原因について話す前に、その意味を確認しておきましょう。

上の図で示したように、リスニングは大まかに次のようなプロセスで進みます。

リスニングの大まかなプロセス
(1)耳で音を正確に聞き取る(音声知覚)
(2)聞きとった音を、頭の中で言葉や文字と結びつける
(3)会話の流れも参考にしながら意味を理解する

つまりリスニングができるとは「耳で音を正しくとらえて、意味を正確に理解すること」です。

英語のリスニングができない原因とは?

リスニングができないとは、上記のプロセスのどこかに問題があるせいで「何を言ってるのか理解できない」という状態になっているという事です。つまり、

1.耳で英語の音を正確にとらえる
2.聞き取った音の意味を正しく理解する

英語のリスニングができない原因も、この2つのうちいずれかに潜んでいると大まかに言えます。具体的に見ていきましょう。

【1】英語の発音、音声変化を理解できていない

発音や音声変化を理解していないと、耳で音を正しくとらえることができません。

発音できない音は、聞き取ることができない

英語と日本語でそれぞれ使わせる音の要素を比べると次のようになります。

母音
日本語 5個
英 語 11以上
子音
日本語 14個
英 語 21以上

英語は日本語よりもずっと多くの音が使われる言語だということが分かりますね。

日本人にとって「ア」に聞こえる母音でも、英語ではɑ,æ,ə,ʌなどの違いがあり、それによって単語の意味が違ったりします。

少ない母音で話している私たち日本人が英語を聞き取るためには、ネイティブスピーカーの使うたくさんの母音を区別できるようになることが必要です。

大人になってからでも発音は改善できます。

・英語の母音、子音1つ1つの発音
・その音を出すときの口や喉の動かし方

解説付きのイラスト・動画などで体に覚え込ませる学習をすれば必ず効果が出ます。発音の仕方を理解すれば、リスニングが伸びます。自分が発音できる音は、きちんと聞き取れるからです。逆に、音の出し方を分かってないとリスニングで苦労します。

さらに発音習得によってカタカナ英語を卒業して、相手に聞き取りやすい英語が話せるようにもなります。

これまで発音学習に時間を使ってこなかった人はぜひ一度取り組んでください。

【オススメ】大人になってからでも英語の発音を学べる教材3選

「音声変化」英語は音がくっついたり消えたりする

次に「音声変化」についてです。

英語は日本語と違って独特な強弱のリズムがあり、それが英語らしい音の響きを作り出しています。このリズムに合わせて話そうとすると、音がくっついたり、抜け落ちたり、弱く発音されたり、などの「音声変化」が起こります。

例えば”Nice to meet you”と言うとき、「ナイス、トゥ、ミート、ユー」ではなく「ナイストゥミーチュウ」に近い発音になります。隣り合う単語とくっついたり、”t”などの発音されない文字があったります。

つまり、辞書に載っている単語の発音とは違う音がたくさん使われているのです。

音声変化を知らずにいくらリスニングをしても「ぜんぜん書いてある通りに聞き取れないなぁ」と悩むことになります。TOEICのリスニング問題も音声変化のオンパレードなので、点数を上げるためには音声変化を必ず理解しておく必要があります。

[st-kaiwa1 img=”https://smarteigo.jp/wp-content/uploads/2018/09/s_face.jpg” name=”Toshi”]TOEICリスニング対策のほか、音声変化についても学べるオススメ教材はスタディサプリENGLISHです。スキマ時間を活用してリスニングの勉強ができます。[/st-kaiwa1]

【関連記事】CMで話題のスタディサプリENGLISHを15ヶ月使った私が解説!

【2】聞き取った英語の意味が理解できない

リスニングでは音で聞いた英語を、文字で読むときと同じように英文読解をして意味を理解しないといけません。つまり語彙力や英文法がリスニング力の基礎となるのです。

聞き取ることができても英文読解(リーディング)をする力がないと意味を理解できずに終わります。日本語でも「聞いても意味が理解できない」事ってよくありますよね(笑)

英文法が理解できていない

日本語と英語では主語や述語などの順番が違います。

英文を読むのに慣れていない人は、日本語の順番にとらわれて、文章を行ったり来たりしてしまい読むのが遅くなります。いわゆる「返り読み」という現象です。

返り読みを卒業して英語を語順の通りに読めるようするには「英語のルールブック」である文法を理解することが絶対必要です。

そして、リスニングでは聞こえてくる音を順番通りに聞き取って「耳で英文読解」をしなければいけません。そのためには英文法の知識を瞬時に使って音から英文の構造を解釈して、何を意味しているのかが分かるようにならないとダメです。

TOEICのリスニングでも同じですが、聞き逃したところに戻ることはできませんからね。

英語の語彙力が足りていない

リスニングをして文法的な意味が分かっても、聞き取った英単語や熟語の意味が分からないと「音を聞いて意味を理解できる」ようにはなりません。つまり、英単語をどれだけ知っているかという語彙力もリスニング力に影響しています。

TOEICの場合は頻出英単語が1500語程度に絞られるので、優先的にこれらの単語を覚えることでリスニングの点数アップへとつなげることができますよ。

英語のスピードについていけない

発音や文法などの基礎を身につけても、実際に英語を聞く勉強時間が足りないと、スピードについていけない事になります。

「スピードについていけない」とは、英語を聞き取ってから脳内で意味を理解するまでの処理が追いつかないということです。

せっかく発音や文法を学習しても瞬時に使えるレベルまで高めることができていないと、実際にTOEICのリスニング問題や英会話の場面で「何言ってかサッパリわからん…」という事態になってしまうのです。

音を聞き取って、特に意識しなくても意味が理解できるようになることを「自動化」と言います。

英語のスピードについていくには、この自動化のレベルをどんどん高いところへ持っていく必要があります。

そのために効果的な勉強法がディクテーションやシャドーイング、音読などの勉強法です。

TOEICリスニングに効果的な勉強法とは?

リスニングができない原因について見てきました。ここからはTOEIC点数アップにも効果的なリスニング勉強法について紹介します。

発音、音声変化について学ぶ

[st-kaiwa1 img=”https://smarteigo.jp/wp-content/uploads/2018/09/s_face.jpg” name=”Toshi”]TOEICのリスニングが300点以下の方は発音や音声変化について一通り学ぶことをオススメします。[/st-kaiwa1]

「LとRの区別ができない、カタカナ英語でしか発音できない」
「全然聞き取れなかったのに英文を見たら知っている単語ばかりだった」

このような人の場合、会話や長文における「英語らしい音」に慣れるとリスニングが楽になってきます。

英語の1つ1つの音をマスターするには「フォニックス」がオススメです。

フォニックスで発音を習うことで、

・英単語を正しい発音で読めるようになる
・初めてみた単語でも正しく発音できる
・耳で聞いた音からスペルを理解しやすくなる

などのメリットがあります。以下の教材を使えば体系的に学習できるので、発音改善に効果ありです。

 

音声変化については、リクルート社が提供するスタディサプリENGLISHが最も手軽に音声変化の勉強ができますが、こちらの関連記事におすすめ教材を紹介しています。

英文法の基礎、語彙力を強化する

[st-kaiwa1 img=”https://smarteigo.jp/wp-content/uploads/2018/09/s_face.jpg” name=”Toshi”]文法、語彙はリスニングとリーディング両方の問題を解く基礎になるのでTOEIC600点以下の方は勉強必須です。[/st-kaiwa1]

文法は中学、高校レベルの内容を復習しておけば十分です。TOEICだけでなく、ビジネスシーンでの英会話で必要な文法もこれだけやっておけばOKです。

英単語については、TOEICで良く出るものから優先的に覚えていけば効果が表れやすいですよ。

【TOEIC英単語 】目標スコア別の選び方&おすすめ単語帳・アプリ15選

ディクテーション、シャドーイングで耳を鍛える

TOEICのリスニング問題や英語ニュースなどを聞き取る勉強するときには次の2つの方法が効果的です。

・ディクテーション
・シャドーイング(音読含む)

ディクテーションは英語を聞きながら文字を書きとっていく勉強法です。

1つ1つの文字に集中して書き出すことで、音を正確に拾うトレーニングができます。また、書き出せない部分はリスニングができていないという事になるので自分の弱点を客観的にあぶり出すことができます。

シャドーイングは、声に出して英語を読み上げるトレーニングをすることです。音読でも同じような効果がありますが、「聞き取った音から意味を瞬時に理解する能力」を鍛えることができます。

TOEIC対策の場合、リスニング問題をたくさん解くことも大事ですが復習の時間をちゃんと確保してディクテーションやシャドーイングを実践することで、少しずつTOEICのスピードについていけるようになります。

ディクテーションやシャドーイングの注意点とは?

リスニング力UPにとても効果的なディクテーションとシャドーイングですが、独学でやると間違ったやり方にハマってしまい上手く効果が出ないというリスクがあります。

特に英語の勉強から遠ざかっていた人の場合、自己流でやると失敗する可能性が大きいので効果的な教材に投資することをオススメします。

[st-kaiwa1 img=”https://smarteigo.jp/wp-content/uploads/2018/09/s_face.jpg” name=”Toshi”]過去の私は紙とペンで地道にディクテーションをやっていましたが、かなり面倒くさいです。忙しい社会人はもっと楽な方法で勉強するべきです。[/st-kaiwa1]

ディクテーション、シャドーイングを効果的に実践するための良質な教材がスタディサプリENGLISH TOEIC対策コースです。

これを活用すれば面倒な手間を省いて、ディクテーション・シャドーイングを効果的に実践できます。

TOEICリスニングができない原因を理解して、効果的な対策を!

TOEICのリスニングができない原因と、原因別の対策について解説してきました。

やみくもに問題演習と答え合わせをしていても、本質的なリスニング力は伸びていきません。自分に足りない部分を把握して、それに合わせた対策を打ちましょう。

 

目標スコア別の勉強法について、以下の記事で紹介中です。

これらの記事で紹介している内容は、独学で自主的に進めていくための勉強法です。

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