英語の音声変化おすすめ教材3選【リスニングUPに効果あり】

[st-kaiwa1 img=”https://smarteigo.jp/wp-content/uploads/2019/03/leplus-target.jpg”] ネイティブの英語が速すぎてついていけない
何回音声を聞いても聞こえない単語がある
発音を学んだのに、リスニングできない…
[/st-kaiwa1]

英語を学ぶ大人のなかには、リスニングが苦手で頭を抱えている人がたくさんいます。

リスニングはただ聞き流すだけでは、どこかのタイミングで伸び悩みます。

英会話やTOEICで通用するリスニング力を身につけるためには、発音のほかにも「音声変化」を理解して、しっかり聞き取れるようになることが不可欠です。

英語は日本語と違ってアクセントが大きく上下しながら発話される言語です。アクセントにつられて音声変化が起こり、教科書どおりに発音されないという特徴があります。

単語と単語がつながったり、弱く発音されたり、省略されたり、消えてしまったり…英語独特のリズムの中でかなりダイナミックに発音が変わります。

 

ネイティブスピーカーが当たり前に使う「音声変化」ですが、なぜか学校で教えてもらう機会がありません。

私たち日本人は、書籍などで自力で習得するしかないのが現状です。

音声変化した発音をキャッチできるようになってはじめて、TOEIC、ニュース、海外ドラマなどの英語に太刀打ちできる「リスニング力」を手に入れたと言えます。

今回の記事では、音声変化のパターンをざっくり解説しつつ、自力で音声変化を学ぶためのおすすめ教材を紹介します。TOEICや英会話の勉強をしていて、リスニングが伸び悩んでいる人にオススメです。

体系的に音声変化の仕組みを学ぶために役立ててください!

英語の音声変化のパターンざっくり解説

英語の音声変化は、次のパターンがあります。

連結 となり合う単語の音がくっつく
脱落 単語の一部が発音されなくなる
同化 2つの音がくっついて音が変わる
短縮 2つの単語がくっついて縮む
弱形 弱く聞き取りにくい音になる
変形 ら行の音に変わり、柔らかくなる
音声変化ルール①「連結」

2つの隣り合う単語の発音がつながってしまう現象です。子音で終わる単語の次に母音で始まる単語が来ると連結が起こります。

【例】
check it out  [チェック イット アウト] → [チェッキラゥ]

音声変化ルール②「脱落」

一連の文章で英語を話すとき、単語の最後にある p, b, t, d, k, gなどはよく省略されて全く発音されなくなります。

【例】
get back [ゲット バック] → [ゲッバッ]

take care [テイク ケア] → [テイケア]

音声変化ルール③「同化」

「同化」は隣り合う音が影響し合って、別の音に変わってしまうパターンです。

【例】
want to → wanna (ワナ)

go to → gonna(ゴナ)

did you [ディジュ−]

miss you [ミシュー]

音声変化ルール④「短縮」

中学生の英語の教科書にも出てきます。I am を I’m(アイム)と読むアレです。2つの単語から成る語句が縮まって短くなります。短縮は文字のほうも省略された書き方になります。

【例】
You are → You’re [ヨア]

There is → There’s [ゼアズ]

音声変化ルール⑤「弱形」

英語独特のリズムに引っ張られて、弱い音で発音されるのが「弱形」です。実際に音が弱くなるので、慣れてないとかなり聞き取りにくいです。

代名詞や冠詞は、よく弱形で発音されます。

音声変化ルール⑥「変形」

単語の中がtが2つ続いたとき、あるいはtの後にlがくるときに、「た」行がやわらかい「ら」行の音に変化します。

【例】
bottle [ボトル] → [ボロル]

butter [バター] → [バラー]

以上6つが、英語の音声変化のパターンです。

 

この中で特に注意すべきは「弱形」「脱落」です。

弱形は本当に音が聞こえにくいし、脱落は音そのものが消えます。

それに気づかないと「いくら聞いても音をキャッチできない」という深みにハマってしまいます。しかし、英語の発音としては「聞こえないので正しい」のです。

この点を意識すると、英語らしいリズムやアクセントで話せるようになりますよ。

音声変化を網羅的に学べるおすすめ教材

海外の映画やドラマを見ることはネイティブの話すナチュラルスピードの英語に慣れるために良い練習になります。だけど、1つ1つのセリフから音声変化の仕組みを解明していくよりも、最初に体系だった知識をインプットしておくほうが長期的には楽ができるし、「ネイティブの英語が聞きとれた!」という実感を得やすいです。

したがって、以下に紹介するような教材を活用して音声変化を学ぶのが大人の賢い選択です。

英語はじめてのリスニングマラソン

 

取っつきやすいデザインで音声変化のパターンを短時間でサクッと知るのに向いている教材です。

ポップな絵柄で文字も大きく最後のページまで続けやすいボリューム感なので、リスニングが超苦手な人でも取り組みやすい内容です。

本当に英語が苦手な初心者向けなので、一通りの音声変化のパターンは学べますが、完全な一文や複数行の長めの文章をリスニングしたいという人には不向きな1冊です。

英語リスニングのお医者さん

[st-kaiwa1]私も学生時代にこの本を買い、ディクテーションを始めて知りました。[/st-kaiwa1]

この本ではCDを使いながら、本記事で紹介したような音声変化のパターンを学びます。

穴埋め形式のディクテーション問題を解いて弱点を洗い出すことで、それぞれの課題に合った対策ができるように構成されています。付属CDのスピードもレベル分けされているので、だんだんと速い英語が聞きとれる快感を味わうことができます。

文字で読むと簡単な英語なのに全然聞きとれない。こんな悩みの原因を1つ1つ丁寧に解説しながら、練習問題もたくさんこなすことでネイティブの使う英語のリスニングができる耳を鍛えます。

ただし付属CDの作りが少し雑なのが欠点です。1つの例文に音声変化が複数パターン登場したり、何か所か読み間違えがあったりします。

絶対『英語の耳』になる! 音声変化リスニング

 

この教材は豊富な例文が特徴です。

約1200個のフレーズアルファベット順に掲載して、それぞれの音声変化について解説。複数のナレーターが同じ例文を読み上げることで国籍や個人によっても微妙な違いがあることを学び取ることができます。

たくさんの例文を何度もくりかえし聞いて、音声変化に耳を慣らしていくというコンセプトの教材です。

短所としては、音声変化が体系的に解説されていないことです。あくまで例文単位で解説が載っているので、最後まで読み切るのが大変です。

音声変化おすすめ教材:まとめ

今回はリスニングの苦手な人におすすめの3冊の教材を紹介しました。

それぞれのおすすめポイントをまとめると、
(1)英語の勉強が嫌いな人、初心者向け

(2)体系的に音声変化を学び、じっくり取り組みたい

(3)たくさんの例文に触れながらリスニングを伸ばしたい

 

私のようにじっくり取り組みのが好きな人は、ディクテーションの練習もできる「英語リスニングのお医者さん」がおすすめです。

音声変化や発音のトレーニングはどうしても単調になりがちで、モチベーションを維持するのが大変です。勉強するとしたら「30日間で1冊をまず1周する」など期限を短めに設定すると途中でだらけずに勉強できます。

 

さらに言うと、

リスニング学習のすべてに言えることですが「聞き流し」ではない体系的なトレーニングが重要です。

英語は一連の文章で発音されると、音が変化したり、弱くなったりする言語です。

音声変化を聞き分けられるようにならないと、たとえ100回聞き流しをしたところで私たち日本人の耳は「英語を聞いて意味を理解できる」レベルまで進化することができません。

なので、むやみやたらに英語を聞くのではなく、音声変化を聞き分ける体系的なトレーニングを組み込むことが大切です。そのためにオススメな教材が【プライムイングリッシュ】です。

プライムイングリッシュは英語の音声変化のルールを体系的に学び、ネイティブ並みの発音とリズムを身につけることでリスニング力を飛躍的に伸ばすことができる教材です。

教材の開発者は、「世界一受けたい授業」に出演したSummer Rane(サマー・レイン)先生。

動画をご覧になって分かる通り、サマー先生は日本語をとても流暢に話します。

彼女が日本語を習得した時の学習法をもとに、日本人が英語の音声変化に対応できるリスニング力を習得できるように開発されたのがプライムイングリッシュです。

リスニングに伸び悩みを感じている人は音声変化に一度はトライしてみましょう。

その後でニュースや映画の英語を聞くと、聞き取れる文章の量がずっと多くなっていることを実感できますよ。

プライムイングリッシュ公式サイトで詳細を見る