TOEIC Part5&6対策 英文法の勉強法とおすすめ教材10選【2019年版】

TOEIC対策において英文法の基礎をしっかり身につけることは絶対に必要です。

TOEICだけでなく、英会話においても文法を体系的に理解しておくことは大切です。

本記事ではTOEICのPart5、Part6の対策に有効な文法教材の中からおすすめをピックアップ、目標スコア600点以上、800点以上の2段階のレベルに分けて紹介していきます。

TOEICの文法問題に苦手意識を持つ人、解答に時間がかかってしまうという人はこれらの中から良い教材を選んで、次回のTOEICスコアUPに役立ててください。

TOEI対策で文法の基礎からやるメリットとは?

「文法なんて必要ない」という宣伝文句で派手な広告を打つ英語教材も多いですよね。

つい信じてしまいたくなりますが…

外国語として英語を学ぶ以上「言葉のルール」としての文法を一通り理解しておかないと将来伸び悩むことになります。

文法を学ぶと、英語を読むスピードと正確さが向上する

英語の文が読めるとは、

・文章の構造が分かる
・文章の主語、述語を見分けることができる
・文章に出てくる単語の意味が分かる

ということです。例えば次の英文を読むとします。

I make it a rule to take a walk in the morning.

この文章の主語は”I”ですね。述語はどれか?というとmakeやtakeという動詞がありますね。

でもtake の前に to があるのでto take a walk in the morning までのカタマリで1つの意味を作っています。

となると、makeが述語であり、SVOCの第5文型の形をとる動詞なので O = it, C = a rule です。itが急に出ていて何を指すのかわからないので、to take…以下のto不定詞のことを指す形式目的語だとわかります。

このように「使える英文法」を身につけていれば文の形をすばやく理解して、意味を正確につかめるようになります。

TOEICのPart5で出てくるような文法問題も、文の形を正確につかむことで正解となる選択肢がすぐに区別できるようになりますよ。

文法を学ぶと、リスニングのレベルも上がる

意外かもしれませんが、文法はリスニング力にも影響します。

いくら音声を正確に聞き取ったとしても、文章の意味を理解できなければ「ただ音が聞こえてきた」という状況と変わりません。

アイ メイキット アルール トゥテイカウォーク インザモーニン

こういう発音の英語を聞いて” I make it a rule to take a walk in the morning. “という英語だと分かったら、次は英語を読むときと同じように意味を理解する処理を頭の中でしなければ、「リスニングができる」ことにはなりません。

この「意味を把握する」段階で、文法知識は不可欠なのです。

“Nice to meet you.”など一言だけのフレーズなら丸暗記で意味を覚えればリスニング可能です。

しかし丸暗記では違う単語が使われたり、もっと長い文章になると太刀打ちできなくなります。

TOEICのPart3、Part4ぐらいのボリュームの英語を聞いて意味を正しく理解するには、文法を使えるようにしておくことが不可欠です。

つまり、文法をマスターすることで、リスニング力も向上するというわけです。

500点未満の人向け 英文法やりなおし教材

TOEICスコアが500点以下の人、中学・高校で習った文法をほとんど忘れてしまった人向けの英文法やりなおし教材です。

最初に文法の基礎をやり直すことで、TOEICの文法問題の対策も効果を発揮します。この基礎をないがしろにしてTOEICの問題ばかり解いていても、必ずどこかで伸び悩みます。500点未満の人は、面倒でも基礎からスタートしましょう。

【1】中学英語のやり直し教材

 

【2】高校英語のやり直し教材

 

こちらの2冊を使えば、中学・高校の英文法を一通り復習することができます。1つ1つの文法トピックにつき、たったの2ページで解説がまとめられています。復習のために何ページも読まなくていいので、時間のない人にも勧められます。

書き込み式の練習問題をたくさん解くことで「使える英文法」を自然に身につけていくことができます。

600点以上を取りたい人へのおすすめ文法教材

【3】いきなりスコアアップ!TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義

 

学生時代に英語が苦手だった人におすすめの、とても丁寧な解説が売りの教材です。

萌え系の表紙に反して、中身は硬派で本質的。受験英語で得た英語の知識をTOEICで使えるレベルへと高めることをコンセプトに、TOEICでよく狙われる15の文法項目が「入門編」でまとめられています。

サイズも小さくて持ち運びに便利です。

【4】1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

 

TOEICの参考書で人気の特急シリーズの文法編、有名TOEIC講師の花田徹也氏の著書です。

電車で1駅移動する間に1題解ける手軽さ、丁寧な解説が高い評価を集めています。

TOEICに出る問題だけを押さえているので、この問題集を繰り返すだけでPart5は8割以上取れたという口コミもあります。

 

【5】新形式問題対応 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!

 

Part5、Part6を素早く解くことがTOEICのリーディング問題のタイムマネジメントには必須です。

スピード感をもって文法問題を解くための「33の鉄則」を紹介。TOEICでよく出るパターンをマスターできます。文法の基礎をやり直しながら、TOEIC対策ができます。

「テスト直前5日間の学習で100点アップを目指す」と表紙に書いてありますが、勉強する時間がない人の直前対策として使えます。

とは言え、本書の中身を自分のものにするには5日間では足りません。

1~2ヶ月くらい期間を設けてじっくり取り組むほうが良いでしょう。

【6】TOEIC(R)テスト 英文法 プラチナ講義

 

カリスマTOEIC講師HUMMER(ハマー)氏によるTOEIC文法対策教材です。日本・韓国のETS公認の公式問題集をはじめとし、TOEIC教材に収録されている1200問以上の文法・語彙問題を分析して作られているので、TOEICに出るところだけを体系的に学習できます。

中学・高校で文法はやったけど今は苦手…という人、リーディングの点数が200~250点ぐらいの人にオススメです。

公式問題集よりも丁寧な解説で、「なぜそれが正解となるのか」を正しく理解できます。1ヶ月くらいかけてじっくり取り組めば、TOEICに必要な文法の基礎はバッチリです。

800点以上を取りたい人へのおすすめ文法教材

【7】TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

 

TOEIC満点連続取得者、「金のフレーズ」でも有名なTEX加藤さんによるTOEIC Part5の問題だけに絞ったベストセラー教材です。この本の特徴は、なんと1049問の問題が掲載されており、気のするまで問題演習ができるところです。

圧倒的なボリュームと、丁寧な解説に定評があります。

左ページに問題、右ページに解説、という見開き構成。解答後すぐに正答・解説をチェックできるので、サクサク問題をこなせます。外出先では、別冊の「1000本ノック」を使って勉強できます。

800点以上を目指す人から990点満点を目指す人まで、TOEICの文法を強化したい人の必須本と言えます。

【8】TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6

 

有名なTOEIC講師であるヒロ前田さんによるPart5、Part6に特化した参考書です。

800点以上を目指す人は、Part5、Part6を合わせて20分以内に解けるようになる必要があります。効率的に正解を選んでいくためのポイントを全13回のゼミで丁寧に解説、巻末のミニ模試で総仕上げを行います。

TOEIC600点前後で文法の基礎ができているけど、まだTOEICの時間配分に適応できてない人は、本書でPart5、Part6問題を20分以内に解けるように対策しましょう。

【9】TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6

900点を狙う人向けのパート5、6対策に特化した文庫本サイズの人気教材です。

丁寧な解説で分かりやすいという口コミがAmazonで多く寄せられています。

正解の理由だけではなく、間違った選択肢にも「なぜそれがダメなのか」の理由を説明、どのように使えば正解になり得るかまで言及しているので、解説に納得感があります。

Part5、6を20分以内に解けるようになったけど、たまに難問でつまづくという人が1つのミスも無くしたい場合に役立つ良書です。

アプリで学べるTOEIC英文法

従来のテキスト・参考書での勉強が続かない人はTOEICに特化したアプリで勉強しましょう。

【10】スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース

英語学習はとにかく続けることが大事なので、従来の教材に抵抗感がある人にはスタディサプリENGLISH TOEIC対策コースがオススメです。

文法もTOEICで良く狙われる問題を中心に、英語の本質から理解できる解説動画を見ながら理解を深めることができます。

実際に私も12ヶ月間使って、935点までスコアを上げることができました。

Part5、Part6でよく出る文法問題の対策がスマホ1台でいつでも勉強できます。さらに文法問題なら1回当たり2~3分でできるので、わずかなスキマ時間を有効活用できます。

人気TOEIC講師の関正生さんの分かりやすい5分解説動画も見放題。

教材選びや勉強のやり方が分からない人も、安心して勉強を進められます。

またスタディサプリENGLISHには、オンラインでプロのTOEICコーチから個別指導を受けられるパーソナルコーチプランもあります。

独学でアプリで勉強しているときに、疑問や質問があったときに気軽に専属コーチに相談できるのは嬉しいポイントです。

アプリだけの利用に比べると割高ですが「3ヶ月以内に絶対にTOEICで結果を出さなければいけない人」にはパーソナルコーチプランのほうが向いています。

英文法をもっと深く学習したい人向けの文法教材

TOEICの文法対策に役立つ教材を、600点・800点のレベル別に紹介してきました。

TOEIC対策に留まらず、もっと英文法を深く理解したいと思った人は以下に紹介する1冊を選んで読みましょう。

文法について何か疑問が出てきたときの辞書代わりとしても活用できます。

【11】一億人の英文法

 

一億人の英文法は、大西泰斗さんとポール・マクベイさんが書いた解説書です。本書では、文字だけでなくビジュアル図解も活用して日本人が理解しにくい英文法のむずかしいポイントを説明してくれています。

「文法と言えば暗記ばかりで嫌い」

もしくは

「文法は覚えているけど、何となく暗記で乗り切ってきた」

これらの事が当てはまる人にとって、新鮮な気持ちで文法をやり直すことができます。いわゆる受験英語の文法書に書いてあるような堅苦しい感じはなく、ネイティブの感覚を重視した内容になっています。

分かりやすい解説が人気を呼んでいますが、ややボリュームが多くて1冊読み終わるのに時間がかかるのが難点です。

単に文法のトピックだけをおさらいしたいという人のニーズには合っていないと言えるでしょう。

挫折しやすい英語学習の「基礎」を乗り切るには?

TOEICでおすすめの文法教材を紹介してきましたが、文法とか単語のいわゆる「英語の基礎」って地味だし効果を実感しにくいです。

なので、多くの人が途中で耐えきれずに挫折してしまいます。

とは言え、単語や文法などの基礎をちゃんとしないとTOEICスコアも伸び悩むし、その先の英会話スキルなども頭打ちになるのが現実です。

自力で英語の基礎づくりができない!自信がない!

そんな人には英語のプロが専属コーチとなってくれる短期集中型のTOEICコーチングを受講するのがオススメです。

英語学習ノウハウを熟知したコーチが、ひとりひとりの弱点・課題に合わせて学習プランや勉強内容を提案し、日々の学習をチャット・面談などのコミュニケーションを通じてサポートしてくれます。

それぞれカリキュラムや受講形式に特徴があるので無料カウンセリング・無料体験でお試しした上で、自分に合うものを選ぶようにしましょう。

忙しい社会人に短期集中TOEICコーチングがおすすめな理由