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【TOEIC体験記】初受験で600点を取れたのは中学・高校の受験英語のおかげ

TOEICのスコアを上げるために、TOEICの公式問題集や参考書を使って勉強している人は多いと思います。

しかし、

・一応勉強しているけど、よく分からないところが多い
・解説を読んでもなぜそうなるか、納得できないことがある
・努力しているわりに、スコアが伸びてくれない

このようなお悩みを持つ人は、そもそも英語の基礎ができていません。

そして、TOEIC600点以上のスコアを取りたいなら「英語の基礎」が絶対に必要です。これはTOEIC対策より以前の、英文法や英文読解、リスニングの基礎です。

つまり、中学・高校で私たちが習うことです。

逆に、この基礎がしっかりしていれば、特にTOEICの対策をしなくても500~600点を取ることは可能です。

実際、日本の大学生のTOEIC公開テストの平均点は568点です。
出典: TOEIC®Program DATA&ANALYSIS2016

 

私が大学時代に初めてTOEICを受験したときのスコアはちょうど600点でした。

このとき、特に対策はしていませんでした。

でも高校3年間で受験英語を約1800時間勉強したことで、文法や英文読解を身につけていたので600点を取ることができました。(もっと時短できたような気が…)

本記事では私自身がTOEICを始めて受験したときの体験記を紹介し、受験英語でどんな勉強をしたおかげで600点を取れたのかを振り返っていきたいと思います。

「どうやって英語の基礎を身につけるべきか」を考えるヒントにしてください。

「6年間もやったのに英語ができない」への私の反論

「受験英語」という言葉を使いましたが、思い出すだけで気分が悪くなる、英語嫌いな人も多いかと思います。

「中学・高校で6年間もやったのに日本人はぜんぜん英語ができない!」という言葉は、日本の英語教育がダメだという事を強調するのによく使われます。

「学校の英語は役に立たない」というのは、だいたい次のような人達です。

・そもそも英語をちゃんと勉強していなかった
・英語の勉強のやり方がまずくて、効果が出なかった
・勉強したけど、ブランクが空きすぎて忘れている

あるいは「英語できないコンプレックス」につけこんで英語教材を売り込む人です。

というわけで、そういう人たちの説得力=0です。

確かに学校ではスピーキングを伸ばす機会は確かに少ないですが、一生モノのスキルである英文法・リーディングを身につけることができます。

受験英語で基礎を身につけておけば、仕事で必要になった時もすぐに対応できるようになります。

受験英語はTOEICにも活かせる

旧帝大など、現在の大学入試の英語問題をチェックしてみると意外に本質的。

というか、TOEICや英検で高得点を取るためにも必要な英語力が要求されていることが分かります。

さらにセンター試験のリスニングも、初心者にはかなり速いと感じるレベルです。(感覚的にはTOEICリスニングの0.8倍くらいのスピード)

参考:2017年度大学入試センター試験 英語リスニング試験問題

受験英語で得られる語彙力、文法力、英文読解力、リスニング力などはTOEICスコアの土台になるものです。TOEICだけに限らず、英会話でも大切な基礎になります。

はやい話が「受験英語はちゃんとしているしムダじゃない」ということです。つまり、中学・高校で習う英語を一生懸命やっておくと一生使えるスキルが得られます。

中学、高校時代の私の英語経験について

私は中学生になって初めて英語に触れました。

This is a pen. とか I’m a student. みたいな事を先生の後に続いて言いながら、ふつうに授業を受けるだけでした。初めて英語を話してみたのは、交換留学で来たアメリカ人の男の子とオーラルコミュニケーションの授業のときでした。

どうやって話しかけようかとドキドキしていた私…

そうだ、音楽の話をしようと思いたち、「I like OASIS!!(オアシスが好きなんだ)」と話かけたら、「I see…(なるほど)」とそっけない返答だけで会話が終わりました。あの時の口惜しさは一生忘れません。

そんな私が初めてTOEICを受験したのは大学生になってからでした。

 

当時はTOEICでどんな問題が出るのかも把握しておらず、ほぼ準備ゼロの軽い気持ちで受験しました。

【参考】TOEIC935点の私がTOEICをノー勉で初受験したときの体験談

TOEIC公開テストはいつも平均点が560~580点の間になるように処理されます。当時の私は、運よく平均より上のスコアを取れたことになります。

TOEIC初受験で600点を取れた理由

ノー勉でも600点を取れた理由は、文法や英文読解の基礎ができていたからです。

[st-kaiwa1] 批判の多い受験英語ですが、英語の基礎力を養う一定の効果があります。高校3年間で1800時間くらいは英語の勉強に使った気がします。ノー勉で600点はそのおかげです。
[/st-kaiwa1]

私が高校時代の英語学習でやっていたことは以下の通りです。

英文法をみっちりやった

英文法は皆さんと同じように、授業で教えてもらっていました。

当時はチャート式の参考書を1冊持っていて、それを何回も読みかえして、練習問題を解いていました。高校3年間で7回ほど繰り返し読んで、文法の重要事項を頭に叩き込み(暗記)しました。

こちらが高校生だった私が使っていた文法の教科書です。有名なチャート式ですね。

英文法はこれだけを何回も読み返して体にしみこませたので、後々のTOEICのPart5、Part6は問題演習をするだけで高得点が取れるようになりました。

英単語はZ会の単語帳で暗記

英単語は3年生になってからZ会の単語帳(青色の表紙のやつ)を買いました。今でも大学受験の定番の単語帳として不動の地位を築いていますね。

それまでは教科書に出てくる単語をテスト前に覚えるくらいだったので、受験も意識して大量に単語を覚えるのに苦労しました。

これも写真をお見せしようと思ったのですが、既にどこかへ消えてしまっていました…

【参考】1ヶ月で500個英単語を覚える方法をTOEIC935点の私が解説

教科書や模試の英文を何回も音読

最も時間をかけたのは、英文を読むこと(英文読解、リーディング)でした。

高校に上がると英語の教科書って急に難しくなりますよね。

その時に「どうすれば英語をちゃんと理解できるかな」と自分なりに考えて思いついたのが「音読」です。

小学生の授業で国語の教科書を声に出して読んでいたのを思い出したので、英語でも同じことをやってみようとしたのがキッカケでした。

それからは教科書や模試で読んだ英文を、何度も声に出して読んでいました。1つの文章につき、10回は音読をやっていた気がします。

発音がよく分からない単語は辞書で発音を調べて、我流でごまかしていました(笑)。

一方で、リスニングの勉強はぜんぜんしていませんでしたが、私が初めてのTOEIC受験で600点を取れたのも、音読を地道にやっていたからだと思います。

ちなみに、こちらは当時の私の英語ノートです。

左に教科書の英文のコピーを貼り、右側に辞書などを使って書いた日本語訳が書いてあります。下のほうには単語リストがあります。こうやって作った自分専用のノートを見ながら、英文をひたすら音読して英文読解力を鍛えていました。

いちばん効果があったのは「英語の音読」

このように、平凡なやり方でしか英語を勉強していませんでした。だけど音読を続けることで、かなりの効果がありました。

具体的には、以下のような効果がありました。

・英語を読むのが速くなった
・英語を英語の語順で読めるようになった
・音読した英単語やイディオムは長い間覚えていられた
・音読すると、集中力をキープできた

声に出さずに読むよりも多くの効果が、音読にはありました。

当時の私は何も知りませんでしたが、音読をすることで目と耳の両方を使い、脳がより活性化されるそうです。

目と耳からのインプット→脳内での処理→アウトプット(声に出す)というプロセスが行われるので、音読を繰り返すことで英語が得意になるだけでなく、脳も活発になるのです。

[wpap service=”amazon” type=”text” id=”4801400558″ title=”学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢紫苑著)”]によると、音読をすることでインプットに偏りがちな高校生の勉強にアウトプットが加わり、バランスの良い学習ができ、脳の処理能力も上がるとのこと。

さらに目で文章を追うだけの黙読よりも、内容の理解が深まるというメリットもあります。

また、英語の音読をすると、実際に自分の口で発音するのでリスニングの向上にもつながります。

[st-kaiwa1]中学生、高校生のお子さんをお持ちの方は、ぜひ音読を実践させてください。英語の成績UPに効果を発揮しますよ。
[/st-kaiwa1]

TOEIC600点までの独学の反省点:皆さんにはこうしてほしい!

私の場合は、受験英語の資産が初受験のTOEICにも活きてくれました。

でも、あくまで我流だったので振り返ると反省点はたくさんあります。

皆さんがこれから英語を勉強するときには、私と同じ「マズいやり方」をしないようにしてくださいね。

音読するときは英語の音声を聞いてからやること!

私の受験勉強では、リスニングの対策をほとんどできていませんでした。

学校には教科書の文章を朗読したカセットテープがありましたが、再生するのが面倒でまったく使っていませんでした。このやり方では我流の間違った発音を覚えたりするリスクがあるので改善したほうが良いです。

いきなり音読を始めるのではなく、音声を何度も聞き、文章も見ながら「この文章はこんな風に発音されるんだ」という事を把握してから音読を始めるほうが効果的です。

さらに「シャドーイング」も取り入れて、音声のあとに続いて発音する練習をすることで、1つの文章で英文読解(リーディング)とリスニングの両方を同時にきたえることができます。

「シャドーイングのおすすめ教材はこちら」
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発音・アクセントのルールを知っておくと後から楽

センタ試験の最初のほうでも発音、アクセントの問題が出ますよね。よく分からないので当てずっぽうで回答していた人も多いのではないでしょうか?

学校ではほとんど教えない発音ですが、初心者のうちから発音を勉強しておくと、後々のリスニングや英会話が楽になります。

英語は日本語よりもたくさんの母音・子音の種類があります。日本語には無い口の動かし方、音の出し方を理解することで自分の発音がキレイになるだけでなく、リスニング力も向上します。自分で発音できる音は、耳で聞きとることができるからです。

我流の間違った発音を覚えてしまう前に正しい発音を知っておくことが大切です。

そして、大人になってからも発音を改善することは十分に可能なので、こちらで紹介するオススメ教材などを活用してください。

 

独学で発音を勉強するのが不安な人は、外国人やバイリンガルの人から発音を教えてもらうと良いでしょう。

 

英会話スクールのスタートアップイングリッシュではマンツーマン形式の発音矯正レッスンをフィリピン人講師から受けることができます。

また、英会話教材で有名なロゼッタストーンは発音矯正レッスンを受けられるロゼッタストーン・ラーニングセンターも運営しています。そこではバイリンガルの講師から日本語で英語の発音のコツを丁寧に教えてもらうことができます。

これからTOEIC600点を目指す人へのアドバイス

これからTOEIC600点を目指す人にぜひ理解していただきたいことをまとめました。

中学・高校の英語をきちんと復習しよう!

「役に立たない」と槍玉にあげられる事の多い学校教育での英語ですが、中学・高校で習う単語、文法、リーディング、リスニングはTOEICなどの試験に限らず、ビジネス英会話の基礎になる実用的なものです。

中学・高校の英語をきちんと理解している人であれば、特に対策をしなくてもTOEIC500~600点を取ることが可能です。

現在のスコアが600点未満の人は、まず受験英語でやるような文法、英文読解などがきちんとできているかを振り返ってみましょう。スコアUPのための対策を検討するときは、以下の勉強法の記事なども参考にしてください。

【関連記事】TOEIC600点のための対策・勉強法・おすすめ教材

TOEICで挫折し続けた人のための新常識アプリ

「どのテキストを選んでいいか分からない」
「従来の教材では何度も挫折してきた」
「一人だとサボってしまい、三日坊主になる

「英語が嫌い、苦手だ」という人の中には、このような不安・悩みを抱く人も多いと思います。

特に社会人は仕事で忙しいので、私が高校時代にやったような勉強法をそのままマネするのも現実的ではなく、継続することが難しいでしょう。

勉強が続かない人はTOEICに特化したアプリで勉強しましょう。

おすすめはスタディサプリENGLISH TOEIC対策コースです。

特にTOEIC600点以上を目指したい人を対象に作られているので、勉強のやり方がよく分からない初級者向けのアプリとなっています。教材選びや勉強のやり方が分からない人も安心して勉強を進めることができます。

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独学でアプリで勉強しているときに、疑問や質問があったときに気軽に専属コーチに相談できるのは嬉しいポイントです。

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