【体験談】TOEIC925の私が15年前にTOEICをノー勉で初受験したとき

15年前に私がTOEICを始めて受験したときの体験談をご紹介します。

 

「そろそろTOEIC初受験しようかな…」

あるいは、

「ちゃんと勉強してからTOEIC受けようかな」

 

こんな風に考えている方に「ノー勉でもいいからとりあえずTOEIC受験してみよう!」ということをお伝えしたいと思います。

それでは詳しく見ていきましょう。

【TOEIC受験 Episode 1】 根拠のない自信、ノー勉で初受験

テキトーなノリで、勉強0時間で初受験

私が初めてTOEICを受験したのは約15年前、大学生の頃でした。

当時はTOEICやTOEFLなどの英語の資格試験について完全に無知で、大学生になって初めてTOEFLを「トーフル」、TOEICを「トイック」と読むことを知ったくらいです。TOEFLやTOEICなんて田舎の高校生の話題に上がるわけがないので、言葉を耳にする機会がないのです。

「自分の英語力をとりあえず知っておこう」

当時は、数か月後に海外出身の学生さんと英語でコミュニケーションする予定があったので、その勉強をする前の力試しという感覚でした。

特に、リスニングが不安だったので、その時のレベルをまず確認しておかないといけないと思っていました。

 

本当に軽い気持ちでの初受験だったので、TOEICの試験対策もまったくやらずに本番に突入しました。

一応、受験勉強で英語はかなり勉強したので、文法や英文読解の力には自信がありました。受験英語の力が衰えていなければどうにかなるだろうと、タカをくくってノー勉で試験会場に向かったのですが…

 

問題文まで全部英語で書いてあってビビる

「あ、リスニングから先にやるのか。」

 

試験前のガイダンスを聞いているときにリスニング、リーディングの順番で試験が行われることを知りました。そして問題冊子を開くと、なんとまぁ問題文まで英語で書いてあり、日本語が1文字も印刷されていないではありませんか。

 

「とにかくどんな問題なのか確認しないとな」

 

マジメに問題の説明文を読んでいるうちに、最初のpart1の写真描写の問題の読み上げが始まってしまいました。

 

リスニングが全然聞き取れずに魂が抜けそうになる

受験英語で長文読解や文法は一生懸命やった私ですが、リスニングの勉強はほとんどした事はありませんでした。でもなぜか、何とかなるような気がしていました。

 

さあ、いざリスニングが始まってみると、

「ぜんぜん聞き取れない….」

まさかの展開です。

 

「英語は得意なはずだったのに…こんなの本当の俺じゃない!」

あまりに分からないので、一瞬TOEICの問題がいい加減なんじゃないかとか、言い訳のフレーズが試験そっちのけで頭の中を駆けめぐります。

リスニングの音声の読み上げが始まってもほとんど内容を理解できませんでした。一部の単語や、入試でも出るような熟語だけをかろうじて聞くことができるというありさまでした。

聞こえた単語だけをヒントに回答を選ぶしかなくて、あれこれ考えているうちに次の問題が始まって音を聞き逃してしまい、だんだん頭が混乱していきました。集中力も下がり、さらにリスニングができないという事態に….

長文を読み上げる問題のpart3、part4になると、もう英語がただの雑音にしか思えなくなっていました。それでも根性で耳に入ってきた単語だけを頼りに回答していましたが、住所、電話番号、値段など数字が入ってくるともうお手上げです。

英語を読むスピードが受験生だった頃に比べてかなり遅くなっていたので、そもそも設問や選択肢を読むのにダラダラ時間がかかります。

設問を読んで意味を考えているうちに次の問題へと進んでいき、勘で適当にマークするけどまた置いてけぼりにされ、当てずっぽうで色を塗り….。

 

そんなことを繰り返しているうちに最後の100問目が終了、自分のリスニング力の低さを痛感して魂が抜けそうでした。

 

リーディング問題に突入、ゆっくり考えれば分かるけど時間足りなすぎ!

リスニングの次はリーディングの100題です。15年前なので最新の問題形式とは違い、トリプルパッセージ(異なる文章を3つ読んで回答する問題)はなくて、Part5とPart6で50題、Part7で50題の構成でした。

 

Part5、Part6は文法と語彙なので、受験英語しか知らない私でも解いていくことができました。というか、受験で文法はしっかり理解していたおかげで「これが正解だ」という確信をもって回答できました。語彙のほうはTOEICと大学受験で頻出単語が違うので、知らないのもけっこうありました。

 

とは言え、文章を読むのが遅くて1つ1つ回答するのに時間がかかる。TOEICの試験に合わせた時間配分の仕方がぜんぜん身についてなかったので、残り時間がどんどん無くなっていきます。

 

Part7まで進むことはできましたが、大量の長文を見て愕然としました。

 

「こんなん全部解けるわけないねか。」

 

思わず地元の富山弁が出ました。そして直観で悟りました。

 

確かに1つ1つの英文は理解できる。でも文章全体をスピーディに読んで意味を理解し、問題を解くのにとにかく時間がかかる….TOEICで求められるスピード感に全然ついていくことができませんでした。

 

もうその時には回答をボイコットして帰りたい気持ちになっていました。

 

「とりあえず行けるとこ行ったら、あとは塗り絵するしかない」

 

そう考えて元気を出し、残り3分くらいは塗り絵タイム。最後の2行(20題)くらいは何も考えずにマークシートを塗りつぶすだけの簡単なお仕事でした。

 

そして試験時間が終了。

 

まったくの不完全燃焼、受験英語の資産があるからと甘く見ていましたが、リスニングや速読を自分ができていないかと痛感させられるTOEIC初受験となりました。

 

初受験から1ヶ月後、スコアの公式認定証が自宅に届く

悪夢のようなTOEIC初受験から1ヶ月後、スコアの公式認定証の入った封筒が送られてきました。恐る恐る封筒を開けてみると、結果は600点。

予想したほど悪い点数でもなくて、ちょっとビックリしました。

 

当時の公式認定証は失くしてしまったのですが、リスニングが250点、リーディングが350点くらいの割合だったと記憶しています。ふつう、TOEIC初心者の場合、リスニングのほうがスコアが高くなるのですが、私の場合は逆でした。

たぶん、文法や読解力を受験英語で身につけていたおかげでしょう。ノー勉での初受験とは言え、英語の基礎が定着していたから600点を取れたのだと思いました。

そして自分の課題もはっきり理解できた瞬間でもありました。

 

私の場合、リスニングの基礎がなってない。それから英語を読むのが遅い。

英語で話す機会は間近に迫っていたので、当時の私はまずリスニングをできるだけ改善しようと思い、対策を打つことにして、自分で教材を買って1から英語の音について勉強し直しました。

 

その時はじめてディクテーションやシャドーイングなどの勉強法、音声変化など英語の特徴を知り、生の英語が実際にどう発音されるかというのを学びました。

受験生の時に何となく実践していた音読も効果的だということを知り、英会話実践の日まではオーバーラッピング(英語の音声とほぼ同じタイミングで声に出して読む)という方法で、音読を地味に続けました。

ノー勉でTOEIC初受験は、むしろ正解

そんなこんなで、私の初めてのTOEIC受験は終了しました。完全に準備不足でしたが、自分の実力を測るという意味では、ノー勉で受けるのは全然間違っていないと思います。

むしろ、とりあえず申し込んでガンガン受けてみればいいです。

TOEICは何回受けても大丈夫

大学受験や、通訳案内士など年に1度しかない試験と違って、TOEICは年に10回実施されます。

年に1度であれば、その日に備えてしっかり準備するべきですが、TOEICは何回でも受験できるので、「とりあえず受けてみる」という作戦が通用します。

本番を体験することで、「勉強しなきゃ!」という危機感や「もっとスコア上げたい」という意欲を高めることが期待できます。それに自分の弱点は何で、どんな対策を打つべきなのかも分かるようになります。

初受験のスコアが悪くても心配しなくていい

TOEICの問題形式上、試験対策は必須です。2時間で200題の問題を解くという性質上、試験に慣れて問題を解くときのコツを学ぶ必要があります。

「とりあえず受けてみよう」という軽い気持ちでノー勉で受験したら悪い点数になるのは当然です。でも、それでいいんです。

 

初受験で失敗すれば悔しいし、悩むものです。でもそれが勉強を頑張るためのモチベーションの源泉になります。冷静に自分の課題を見つめて改善すれば確実にスコアは伸びていきます。むしろ最初の点数が悪かっただけ伸びしろが大きいので成果を出したときの喜びは大きくなります。

「もう少し準備してからTOEICを受けよう」ではスタートが切れない

本番を体験することで、テストの形式に慣れる、自分の課題を見つけるなどのメリットがあるので、ノー勉でもいいから1日も早くTOEICを初受験するのはむしろ正解です。

 

誰でも失敗するのは怖いものです。

「もう少し英語ができるようになってから….もっと準備してからじゃないと」

「悪い点数を取るのは嫌だから、TOEICでハイスコアが取れるようになってからTOEICを受けよう」

 

こういう発想だと、色々な言い訳を考えついて受験を先送りにしてしまうものです。TOEICの場合は石橋を叩いて渡るよりも、とりあえず川に飛び込んで泳いでみるほうが賢い選択です。

 

川の向こう岸まで泳ぎ切れずにおぼれかけることで「成長したい!」「英語力を伸ばしたい!」という気持ちが沸き上がってきます。失敗を恐れて受験をためらっている人は、思い切って受験してみましょう。

 

「初TOEICで800点突破!!!」みたいな記事は気にする必要なし!

ここまで、ノー勉で受けて失敗してもいい、自分の現状を知ってから対策をすればいいとお伝えしました。

 

インターネットで検索すると「TOEIC初受験で860点取った!」などの自慢話をたくさん見かけることがありますが、まったく気にしなくても大丈夫です。

初受験でも高得点を出した人は英語の基礎があらかじめできていたり、TOEICの対策を事前にしっかりやってきた人たちです。事前に勉強のやり方をリサーチして万全の準備ができるのは素晴らしいことです。こちらの作戦のほうが自分に向いているならば、そのやり方でもOKです。

しかし、他人は他人、自分は自分です。

とりあえず受けてみるほうが性に合うなら、その作戦で行けばいいと思います。自分もしっかり英語力を身につけてからじゃないとTOEICを受けてはいけないと思い込む必要はありません。

TOEIC ノー勉で初受験のまとめ
  • 高得点の人でも、勉強し始めた頃は良くないスコアを取っていた
  • TOEICをノー勉で初受験して、失敗しても大丈夫
  • 失敗して悔しい気持ちになればやる気UP、スコアが上がったときの達成感も大きい
  • とりあえずTOEICを受験して、自分の実力を知り対策するのが大事
  • 他の人の成功話をむやみに気にしなくてもいい