スピードラーニングのような英語教材や書店で販売されている参考書・テキストを見ると、CDにリスニング音源を収録している多いですよね。
CDはかさばるので嫌だと思う人もいらっしゃいます。
MP3ファイルをダウンロードできる教材も増えてきましたが、PCやスマホの操作が苦手な人にとってはCDを再生機器に入れ、ボタンを操作して聞くやり方のほうが簡単です。
そのような方にとって、自宅で手軽に使え、さらにカフェや電車・車の中など外出先でも使いやすいポータブルCDプレイヤーが1つあると英語学習をとても快適に行うことができます。
今回は英語学習向けのポータブルCDプレイヤーを選ぶポイント、おすすめの2機種の比較を紹介します。

CDを使った英語学習を今より便利で効率的にしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
Contents

英語学習のためにCDを聞くことを前提にすると、ポータブルCDプレイヤーを選ぶときに絶対に外すことができない機能があります。
この必須機能がない製品を選んでしまうと不便さでストレスを感じ、せっかく買ったのに全然使わなくなってしまいます。
まずは必須機能について確認していきましょう。
①イージーサーチ機能(数秒先に進む、数秒前に戻る)
イージーサーチとはワンタッチで3秒、10秒、30秒と細かく巻き戻し、早送りができる昨日です。
ボタンをずっと長押しして巻き戻すのは面倒だし、自分が聞きたい所からピタリと再生させることは至難の業です。何度もくりかえし教材の音を聞きたい時に、そこまで巻き戻す操作そのものにムダな時間を取られると本当にストレスがたまります。
イージーサーチ機能があれば、即座に聞きたい所に行ってくり返し英語教材の音源を聞くことができるので学習の効率化が可能です。
②A-Bリピート機能(必要な部分だけ繰り返し聞く)
A-Bリピート機能は、聞きたい部分だけを繰り返し再生する機能です。
「CDの中の英会話のこの部分だけリスニングが上手くできないから何度も聞きたい」
こんな時に非常に役立つ機能です。
A-Bリピートがあればボタンでいちいち操作する手間が省略できるメリットがあります。
リピーティング、シャドーイングなど英語の音を聞きながら行う学習の効率を圧倒的に高めてくれます。
③レジューム再生(電源を切った後も停止した所から再生できる)
ポータブルCDプレイヤーを使う場合、再生中に一度電源をOFFにして、しばらく後にまた勉強を再開するというシーンが必ず発生します。
レジューム再生機能があれば、電源を切った時に再生していた所からすぐに勉強を再開できるようになります。
これがないと、さっき聞いていた所まで巻き戻し(早送り)する操作が必要になり時間をムダにするだけでなく、集中力や気分も下がってしまいます。
集中力を維持して勉強するためにも、レジューム再生機能は絶対に外せません。
④スピードコントロール(再生速度を細かく調節できる)
「CDの音声が速すぎて全然聞き取れない!」
「今のスピードに慣れてきたから、もっと速いスピードで聞きたい!」
一定のスピードで再生しながら勉強を続けていると、このような不満が出てくるものです。
そんな時に0.5倍、0.7倍、1.2倍、1.5倍、2倍といった具合に細かく再生スピードを調節できる機能があれば「ゆっくり」から「速く」まで自分に合ったスピードでCDを再生させることができます。
市販の英語教材だと、テキストの中身がすごく優秀でもリスニング音源が自分のレベルに合っていないと学習の手応えが得られにくいという難点があります。
スピードコントロール機能があれば、この難点にぶつかっても楽に対処することができます。
⑤Bluetooth対応(ワイヤレスイヤホンで聞ける)
Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンでつなげることができれば、コードが絡まるストレスから解放されます。
手元をスッキリさせてリスニング学習や音楽CD鑑賞ができるし、Bluttoth機器側から一時停止、再生、スキップなどの操作ができれば、立ったままの移動中などにもCDプレイヤーを操作できるようになります。
防水スピーカーと接続すれば、アウトドアやお風呂・キッチンなどの水場でも使えるのでスキマ時間を活用した英語学習の可能性が広がります。
どこでも手軽に使える製品を入手したいなら、Bluetooth機能は必須です。
英語学習におすすめのポータブルCDプレイヤーですが、どんな人におすすめなのでしょうか?
- 「学校や塾で英語を学ぶ小学生~高校生」
- 「仕事で使える英語を身につけたい社会人」
それはこの2パターンです。
学校や塾で英語を学ぶ小学生~高校生
小学校での英語必修化、大学入試の英語改革でリスニングやスピーキングがより重視されます。
このような変化に合わせて多くの英語教材も登場しているのですが、テキストの付属CDを教材として使うケースはいまだにとても多いです。
CDの音源をPCにコピーしてスマホや音楽プレイヤーに入れることも可能ですが、デジタル機器が苦手な子供は意外と多いものです。手頃な値段で買えて、持ち運びにも便利なポータブルCDプレイヤーは学校や塾で取り組むリスニングやスピーキングの勉強にとても役立つツールです。
語学力を仕事で活かしたい社会人
ビジネス英語の習得を狙った英語教材はたくさん売られており、リスニング音源を収録したCDを使うものが多いです。
スピードラーニングのような通販で買う英語教材はたいてい何枚ものCDが含まれていて、それを聞きながら勉強していくのが基本スタイルとなっています。
デジタル機器に慣れた人ならば、CDの中身を上手くPCやスマホにコピーして活用できますが、そうした操作が苦手な人にとっては直接CDを再生したほうが効率的だったりします。
「英語学習と言えばCD再生」という感覚の社会人には、外出先でも使えるポータブルCDプレイヤーはおすすめです。
英語学習におすすめのポータブルCDプレイヤー比較

ここでは、先述した英語学習に必須の機能をそなえたポータブルCDプレイヤーを2つ紹介します。2つの製品の特徴を比較しながら、スペック・機能を比較します。
紹介するのは、次の2つです。
1. ロジテック LCP-PAP02BWH
2. 東芝 TOSHIBA TY-P3-W
おすすめポータブルCDプレイヤー 2品の比較
ロジテック、東芝のポータブルCDプレイヤーのそれぞれの仕様を比較しました。
*表は横にスクロールできます。
メーカー | 東芝 | ロジテック |
型番 | TY-P3 | LCP-PAP02BWH |
サイズ | 幅 142mm 奥行 155mm 高さ 26.5mm | 幅 145mm 奥行 145mm 高さ 25mm |
重さ(本体) | 約200g | 約204g |
電源 | 単3電池×2本、別売 ACアダプター定格 DC4.5V 600mA | USBケーブルから給電 USB ACアダプタ定格(別売) AC100V、50〜60Hz、DC5V 単3電池×2本(別売) |
電池持続時間 | 約8時間 | 約8時間 |
再生可能ディスク | CD、CD-RW(CD-DA/MP3) | CD、CD-RW(CD-DA/MP3) |
音飛び防止 | ESP *Electronic Shock Protection | ESP *Electronic Shock Protection |
付属品 | ACアダプター リモコン(クリップ付き) ステレオイヤホン(有線) 保証書付取扱説明書 | リモコン イヤホン USB給電ケーブル 保証書付取扱説明書 |
サイズや重さ、電池持続時間、再生可能ディスクなど基本的な性能については、2つともほぼ同じだということが分かりますね。
では、英語学習機能についてはどうでしょうか?2つを比較してみましょう。
英語学習に役立つ5つの機能である「イージーサーチ機能」「A-Bリピート機能」「レジューム再生」「スピードコントロール」「Bluetooth対応」について東芝とロジテックの2つの製品を比較してみましょう。
東芝 | ロジテック | |
イージーサーチ | なし | 3秒または30秒 |
A-Bリピート | あり | あり |
レジューム再生 | あり | あり |
スピードコントロール | 11段階 0.5~1.5倍の速度調整 | 11段階 0.5~1.5倍の速度調整 |
Bluetooth バージョン | Ver4.2 | Ver 5.0/Class2 |
Bluetooth プロファイル | A2DP・AVRC | A2DP・AVRCP/SBCコーデック |
英語学習向けの機能についても、大差ない結果となりました。
再生に関する機能も充実しており、Bluetooth接続すればワイヤレスイヤホン機器側からも操作ができます。付属のリモコンを使えば、CDプレイヤーを鞄に入れたままでも使えるし、机の上に置いて使うときも手を伸ばして操作する手間を省くことができます。
しかし、Bluetoothのバージョンが若干違いがあるので、ワイヤレスイヤホンを使う時はバージョンが一致するものを使う必要があります。
東芝製品について言うと、イージーサーチ機能が備わっていないのが、不便な点だと言えます。
1つのトラックの中で何度も巻き戻し・早送りをしながら音源を聞きたいときに、毎回ボタンを長押しして操作しなければいけません。
その点を考慮すると、ロジテックのLCP-PAP02BWHのほうが英語学習者にとって使いやすい製品に仕上がっていると言えます。
東芝 TY-P3の特徴
東芝のTY-P3の特徴を公式サイトを参考にしながら紹介します。

お手持ちのBluetooth®イヤホンやスピーカーとのペアリングが可能!
Bluetooth対応のイヤホン、スピーカーとペアリングすることで、通勤通学、自宅などの場面においてワイヤレス環境で語学学習ができる
ペアリングしたBluetooth機器側からの操作も可能
鞄から製品を取り出さなくても、Bluetooth対応のイヤホンからもスキップ、一時停止、再生が可能
語学学習に役立つ便利機能が充実!
再生速度を11段階に調節できる「スピードコントロール」機能、CDトラックを10ずつ飛ばせる「+10」機能、聴きたいところを繰り返し再生できる「A-Bリピート」など
レジューム機能搭載
CDの再生中に停止して電源を切っても、電源を入れると停止した箇所から再生できる
便利なリモコン付
リモコン(クリップ)付きなので、通勤・通学などでも手元で簡単に操作ができます。
2電源対応で使いやすい
乾電池と家庭用AC電源のどちらでも使える「2電源対応」でACアダプターも付属。
ロジテック LCP-PAP02BWHの特徴
次にロジテック LCP-PAP02BWHの製品特徴について紹介します。

スピードコントロール
再生スピードを0.5~1.5倍速まで、11段階で調整可能。お好みのレベルに合わせて再生速度を変えられるので、語学学習が捗ります。
+10スキップ
トラック数の多いリスニングCDでも10トラックごとに移動できるので、再生したいトラックを素早く選択できます。
A-Bリピート再生
区間を指定して、必要な部分だけを繰り返し再生できます。聴き取り、書き取りにも便利です。
3秒・30秒戻し
1回押せば3秒、2回押しで30秒戻せます。一定の秒数を巻き戻せるので、巻き戻しすぎてしまうわずらわしさを解消できます。
タイマー
設定した時間が経過したら自動的に電源がオフになります。10分~60分までの間で10分単位で選択が可能です。時間を決めて学習をしたり、就寝前のおやすみタイマーとしても利用できます。
レジューム再生
電源を切っても前回の続きから再生できます。
便利なクリップ付きリモコン
使いやすいボタン配置で手元で簡単操作が可能です。移動中にも本体をバッグに入れたままでご使用いただけます。
ポータブルCDプレイヤーは英語学習のお役立ちツール
CD自体はメディアとしては既に古いですが、英語学習では今もメジャーな教材として存在しています。
そういう現実を考えると、ポータブルCDプレイヤーは英語学習に役立つツールであり、ワイアレスイヤホンが使えたり、再生機能が充実していたりと学習者のニーズに合わせて進化を遂げています。
英語教材に付属のCDをたくさん使う機会のある人、PCやスマホの操作が苦手でなるべくCDを直接再生して使いたい人は、ぜひポータブルCDプレイヤーを使いましょう。
1. ロジテック LCP-PAP02BWH
2. 東芝 TOSHIBA TY-P3-W