「冗談でしょ?」と言いたいときの英語は? ニュアンス別にフレーズ紹介

ハリウッド映画や海外ドラマを観ているとよく耳にする英語の1つが

“Are you kidding?”

ですよね。

「冗談でしょう?」「本気で言っているんじゃないよね?」みたいな意味のフレーズで、相手の発言が本当のことと思えないとき、相手がふざけてジョークを言っていると感じた時に言う言葉です。

もちろん、Are you kidding? 以外にも同じ意味をもつフレーズはいくつか存在します。

本記事では、仕事やプライベートで「冗談でしょう?」と言いたいときの英語フレーズについてニュアンスの細かい違いについても触れながら解説していきます。

kiddingを使った「冗談でしょ?」の表現、フレーズ

先ほど紹介したkiddingですが、文法的には動名詞という形で、もともとの単語の形は“kid”です。

kidは名詞では「子供」という意味です。日本語でも「キッズ」はカタカナ語として定着しています。

このkidは名詞のほかにも動詞としても使うことができる単語です。

動詞としての意味は「〜をからかう」というものです。

Are you kidding?, You’re kidding.というフレーズは直訳すると「あなたは(私を)からかっているんでしょう?」という意味になり、それが転じて「冗談でしょう?」「ジョークだよね?」という意味になります。

友人など親しい人同士のフランクな会話で使われるフレーズなので、洋画や海外ドラマでも聞く機会が多いです。

相手の発言が信じられない、からかっていると思ったときのkidding

Are you kidding? / You’re kidding!

相手の言ったことが信じられないとき、相手が自分をからかっていると思ったときに使うフレーズです。

例えば、次のような時に使えます。

【会話例1】
A: Dinosaurs still exists.
恐竜はまだ存在しているよ。

B: No way! You’re kidding!
そんなわけない!冗談でしょ?

【会話例2】
A: I’ll do anything if you get a perfect score on the next test.
次のテストで満点を取ったら、何でもするよ。

B: Are you kidding me?
私をからかっているの?

自分が冗談を言っていることを伝えるときのkidding

今度は反対に、自分が相手に冗談を言っている、からかい半分のつもりで発言していることを伝えるためのフレーズです。

I’m kidding. / Just kidding!

「冗談だよ」という意味で、I’m kidding はよく使われます。 justをつけて I’m just kidding としても意味は同じです。

Just kiddingはI’m が省略された形のフレーズです。

自分が何か冗談を言ったすぐ後、「なんてね」と言う感覚で前言を撤回するような使い方ができます。

また、冗談で言ったつもりなのに相手が真に受けてしまった時などにI’m just kidding!と言うことで相手の誤解を解くこともできます。

【会話例1】
A: Did you really grow up in England?
君は本当にイギリスで育ったの?

B: Sorry. I’m just kidding.
ごめん、冗談だよ。

【会話例2】
A: Just kidding. It’s a joke.
なんてね。ただのジョークだよ。

kidding以外の「冗談でしょう?」を表す英語フレーズ

ここからは、”Are you kidding?” “I’m kidding.”などkiddingを使わないで「冗談でしょう?」「本気で言ってるの?」などを表す英語フレーズについてピックアップします。

いずれも友人など親しい間柄で使える日常会話フレーズです。

pull one’s leg ⇛ 相手をからかう、だます

pull one’s legは直訳すると「足を引っ張る」という意味で日本語だと「ジャマをする」という意味を連想しますね。

しかし英語では pull one’s leg「相手をからかう、だます」などの意味もあります。英英辞典を引くと「to try to persuade someone to believe something that is not true, as a joke」とあり、「冗談として、本当ではないことを信じさせようとすること」という意味だということが分かります。

【例文】
Is it really your car or are you pulling my leg?
それは本当にあなたの車なの?それとも私をからかっているだけ?

I’ve had enough. Don’t pull my leg!
もうたくさんだ。からかうのはいい加減にしろ!

No way! ⇛ まさか!

No way という英語で日本語の「まさか!」と驚くような気持ちを伝えることができます。

こちらも洋画や海外ドラマでよく聞くフレーズですね。短いフレーズなので、役者がビックリした表情で叫ぶように言っているのを耳にした人はたくさんいらっしゃることでしょう。

嬉しい場面、悲しい場面、ネガティブ、ポジティブの幅広いシーンで使われる言葉です。

【例文1】
A: You like Jane, don’t you?
おまえ、ジェーンのことが好きだろ?

B: No way!
まさか!(そんなわけない!)

【例文2】
A: I wake up at 4:00 am everyday.
私は毎日午前4時に起きている。

B: No way!
ウソでしょ!?

Are you sure? ⇛ 本当なの?

sureという単語はbe sure to do / be sure that という形で「確信している」など何かについて確実にそう思っているという意味になります。

これが疑問文の形になると Are you sure? となり、直訳だと「あなたは確かですか?」という意味になります。

これを言い換えると、「本当ですか?」「それで本当にいいの?」となり、相手の言っていることが本当だと思えなかったり、間違っているのではないかというニュアンスを伝えるフレーズとなります。単純に「本当?」というのではなく、心の中に疑問、はてまマークがある時に使う言葉ということですね。

【例】
Are you sure?
本当なの? / 本当にそれでいいの?

Seriously? ⇛ 本当? マジで?

形容詞のseriousは「真剣な、まじめな、重大な」などの意味を持つ英単語です。

副詞の形を取ると seriously で、相手が何か言ったときに”Seriously?”と一言いえば「本当?」と相手に問いかけるような英語フレーズになります。

【例文】
Seriously?
本当ですか? / マジで?