外資系コンサルで求められる英語力についてお伝えします。
「仕事で英語をどれくらい使うのか?」
「入社時に英語力が問われるのか?」
「昇進するときに英語が必要なのか?」
外資系コンサルへの転職を考えている人にとって、これらはとても気になる事だと思います。
海外留学を2年経験しMBAを取得した後で、総合系コンサルに転職した人(30代男性、東京在住)にインタビューをする時間をいただきました。
本記事では仮名で「ヨシヒコ」さんとお呼びします。
ヨシヒコさんの場合、もともと留学準備のためにTOEFL対策を2年ほどしていたという経緯があります。
さらに2年間の海外留学の経験も加わり、転職時の英語面接はありません。英語力のレベルは社内でもトップのグループに分類され、英語を使うプロジェクトにも何度も参加している実績があります。
彼いわく、非ネイティブとの英会話では苦労しないそうです。アメリカに本社のあるコンサルでも外国人スタッフは非ネイティブの割合が圧倒的に多いそうなので、たいていの英語が必要な場面は問題ないとのこと。
しかしコテコテのネイティブスピーカーのスピード、言い回しに適応するのはかなり苦労するとのことです。
そんなヨシヒコさん個人の体験談ですが、総合系の外資コンサルの仕事で使う英語について参考になるポイントを整理して紹介します。
30代男性の外資コンサル転職エピソード
まずは転職時やプロジェクトでどれくらい英語が必要なのかポイントを絞って紹介します。
外資コンサル転職前の英語力はどれくらい?
ヨシヒコさんの場合、海外での大学院でのMBA取得を目指してTOEFLを勉強をすることでスピーキング、英作文のトレーニングを重ねていきました。

平日の仕事の後や土日のヒマな時間を使ってTOEFLの対策を2年ほど行った後はアメリカの大学院に渡り、英語でMBAの勉強をする毎日を過ごしました。
MBAなので授業では経営やビジネスに関するディスカッションも活発にやるし、レポート課題などもすべて英語で取り組むことになります。
クラスメートも外国人ばかりでした。ヨシヒコさんは日常的なことから、ビジネス関連の高度な内容まで英語でコミュニケーションができるようになり、日本に帰国しました。
外資コンサルでの英語面接は免除された
ヨシヒコさんが現在勤める外資コンサルを受けた時、英語面接は免除されたとのこと。
海外MBAの経験のおかげで仕事上のコミュニケーションは英語でふつうにできるだろうと言う事で、あえて英語面接をする必要はないと人事担当者は判断したからです。
英語の面接の有無は、応募者によって異なります。
たとえばTOEIC800点以上だけど、海外経験が少ない人の場合は、英語面接もあると考えたほうがよいです。
人事担当者はその人が「現場で通用する英語力があるかどうか」をチェックして、その人を採用したらどんなプロジェクトに配属させるかを深く検討したいと思っているからです。

非ネイティブと英語で話すことが圧倒的に多い
ヨシヒコさんの所属する外資コンサルでは、日本人以外の外国人社員も当然たくさんいます。その外国人社員とは英語で会話しますが、お互いに非ネイティブである場合は圧倒的に多いです。
とくに海外と関わるプロジェクトの場合、外国人社員もたくさんいるチーム編成となるので、日本語ではなく英語でやり取りして仕事を進めていくことになります。
また海外支社のメンバーに対して、電話やビデオ通話でインタビューを行う機会も多いです。
特に電話の場合は顔が見えず、純粋に会話だけのコミュニケーションになるので、今でも緊張することが多いそうです。
電話でのやり取りでは認識の相違も起こりやすいので、ヨシヒコさんは事前に資料を共有して話したい事をすり合わせするなどの工夫をしています。
英語を使わない時はオンライン英会話でスキル維持
英語をどれくらい使うかはプロジェクトの内容によって変わります。
国内のクライアントだと、日本人だけのメンバーで動くこともあり、そのときは当然日本語だけでコミュニケーションします。そういうプロジェクトに入ったとき、ヨシヒコさんはネイティブスピーカーと話せるオンライン英会話を利用します。
仕事以外の時間で、ネイティブスピーカーと話す時間を確保することで、がんばって英語力をキープしています。
社内での英語レベル評価はAランク
当該の外資コンサル企業では社員の英語レベルをA、B、C、D、Eの5段階に分けて評価するシステムがあります。ヨシヒコさんはAランクに属しています。
社員は定期的にTOEFLと良く似た形式のテストを受験するように会社から要求され、その結果も考慮してA~Eのどれか1つにランク分けが行われます。平のコンサルから、マネージャーに昇進するにはBランク以上に入っていなければなりません。
さきほど英語力が低くても採用はされると言いましたが、転職後に昇進するためには仕事で通用する英語力は必須になるというわけですね。
またランクがC、D、Eの社員は英会話レッスンを受ける義務があります。会社指定のオンライン英会話サービスがあって、給料とは別に受講料をいくらか会社に負担してもらえます。
つまり、この外資コンサル企業では社員全員が仕事で英語を使えるようになることを強く期待しているわけで、「英語ができなくても別にOK」という雰囲気では全然ないことが分かります。
ネイティブスピーカーとの英会話は今でも苦労する!
2年間の海外MBA留学の経験もあるヨシヒコさんですが、ネイティブスピーカーとの英会話では今でも苦労することが多いとのことです。
特にこれまで非ネイティブと仕事をしたことがないネイティブスピーカーは話すスピードも容赦なし!ネイティブにしか分からないような言い回しも平気で使うので、言っていることを理解するのがキツイそうです。
逆に非ネイティブと仕事したことがあるネイティブスピーカーは話すスピードや言い回しにも配慮ができるので若干理解しやすくなります。
一方で、非ネイティブの人達と英語で話す分にはぜんぜん苦労しないそうです。
英語を第二言語として学んだ人同士のシンプルでわかりやすい英語を身につけることで、コミュニケーションできる人数が一気に増えるということでしょうか。英会話習得の1つの目安として参考になります。
外資コンサルで出世するには高い英語力が必須
ヨシヒコさんのいる会社では、マネージャー以上に昇進するためには社内でA~B以上のランクに入らないとチャンスがない事が分かりました。
やはり英語ができないと外資コンサルの世界では不利だということですね。
英語力が低い人の場合、国内クライアントの案件にしか参加できなかったり、簡単な英語を使うだけの仕事しか割り当てられないという事になるので必然的に活躍できる機会が少なくなります。
たとえ日本企業がクライアントであっても、成長著しいアジアなど海外に向けた案件のほうが多くの予算が動くし、社内・クライアントからの期待も大きいはずです。コンサルの中で成果を残し、昇進のチャンスをつかむにはそういうプロジェクトに可能な限りたくさん配属されたほうがいいに決まっています。
そこで英語力がネックになり、活躍のチャンスが狭められると長期的には出世で不利になるでしょう。
外資に入る前に英語をマスターしておくべき!
「外資に入ってから英語勉強すればいいや」
「必要に迫られないと英語を勉強する気になれない」
現在英語に苦手意識がある人の中にはこう考えている人も多いのではないでしょうか?しかし、この考え方には大きな落とし穴があります。
ヨシヒコさんいわく、外資に入ってから英語を勉強しているヒマはほとんどありません。
外資コンサルに転職したら、仕事のルールや自分が配属されるプロジェクトの背景知識、クライアント企業の業務知識、資料作成ノウハウなど新しく覚えなくてはいけない事がたくさんあります。
これはどこの職場でも同じことですが、コンサルは特にハードワークな業界なので新しい仕事に適応するだけでもかなり大変だと予想されます。
そんな環境下で、業務時間外にさらに英語の勉強もがんばるなんて、普通できることではありません。
最初のうちは気持ちが高ぶっているので、1週間くらいは続くかもしれません。
でも終電がなくなってタクシーで帰るなんてこともあるコンサルの仕事を続けながら、さらに英語学習の習慣を身につけるのは至難の業です。無理ゲーです。
したがって外資コンサルに転職を希望する人は入社前にビジネスで使える英会話を習得しておくべきです。
そのほうが転職後も楽だし、英語を使うプロジェクトで活躍できるチャンスも広がります。
これから転職活動を進める人は「外資に入ってから英語習得するのはキツイ」という現実を認識して、英語への自己投資も必ずやっておきましょう。
短期間で英会話を伸ばしたい人へ
短期間で英会話を習得したい場合、オンライン英会話よりも専属トレーナーがつくコーチング形式の英会話スクールを検討しましょう。
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