エンジニアとして日本国内で仕事をしている皆さん。
ふだんの仕事で英語を活用する機会はありますか?
たしかに仕事で英語を話すような場面はまだまだ少ないかもしれません。
しかし、プログラミングで調べたいことがあって、英語のサイトにアクセスしたり、英語で書かれたマニュアルやチュートリアルを読んだことがある。こういう場面を経験した人はたくさんいるのではないでしょうか?
日本語でもたくさんの情報にアクセスできますが、変化の速いIT分野などの場合、英語でしか最新の情報が書かれていないということはよくあります。
日本語の情報だけを見ていては、変化に取り残されるというリスクもあります。
これからのエンジニアにとって、英語は必須スキルです。ネイティブのようにペラペラとはいかないまでも、普段の仕事で英語を活用できるメリットはたくさんあります。
たとえば、
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・英語の新しい情報にふれることで仕事の質が上がる
・他のエンジニアとの差別化ができる
・海外とかかわる案件にアサインされ、評価が上がる
・仕事の幅、転職のチャンスが広がる
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日本で働く環境にあっても、英語を学ぶだけでこのようなメリットが得られます。
本記事ではエンジニアが英語を学ぶことのメリットをもっと具体的なシーンを交えて紹介、さらにこれから英語の勉強を始める時に知っておきたいヒントも掲載します。
英語ができるエンジニアは技術力も上がる!
英語ができることで最新の情報、より分かりやすい説明をした情報などにアクセスができるので日本語だけでリサーチするよりも、技術力が向上しやすくなります。
英語でgoogle検索、リサーチできる
エンジニアにとって、よく分からないエラー文言が画面に出てきた時などにGoogle検索するのは、もはや日常の一部ですらあります。
StackOverflowは、有名な海外のQ&Aサイトの1つですね。
日本語で検索しても欲しい情報がない場合は、まわりの詳しい人に聞くしかないのですが、そういう時に英語でも検索ができると、答えが見つかる可能性がかなり広がります。
こちらのサイトによると、世界におけるインターネットユーザーのうち、英語を使用する人の割合は約25.4%、それに対して日本語を使う人は2.9%。たったの2.9%です。
たとえ英語が全然よめなくても、検索で見つけたサイトのURLをGoogle翻訳にコピペすれば、ページ全体を日本語に翻訳してもらえるので、何とか読むことができるようになります。

Google翻訳画面
あるいはchrome拡張を使えば、意味がよく分からない部分だけを翻訳してもらうことも可能です。

Google翻訳 Chrome拡張インストール後
英語で書かれたマニュアル、チュートリアルが読める
流行りのライブラリ、言語などの公式マニュアルはたいてい英語で書かれています。
本屋に行けば、急ぎ足で翻訳したような書籍を見つけることはできますが、本当に欲しい情報はなぜか載ってなかったりするものです。
やはり、英語で書かれた公式マニュアルのほうが情報の鮮度・正確さにおいて優れています。それに原文で読んだほうが理解しやすいとケースもあります。
他の同僚が困っているときに、英語のマニュアル・チュートリアルを読んで問題解決につながる情報を教えてあげられると、すごくカッコいいですしね。
Youtube上にある技術動画を英語で見れる
Youtubeにはプログラミング関連の動画もたくさん投稿されています。SEOやマーケティングなど、IT関連の仕事で役立つ動画が今やYoutube上にあふれています。
仕事で使う技術に関する新しい知識を英語で仕入れることで、リサーチするときに使えるキーワードにも詳しくなれます。
Youtubeならば字幕機能もついているので、動画を見ながら文字でインプットすることも可能なので便利です。
他のエンジニアとの差別化ができる
上記で述べたようなことが、英語を使ってできるようになると日本語にはない有益な情報を持った人材へと成長できます。
日本語しかできないエンジニアと比べて、中長期的に質の高いアウトプットが出せるようになります。英語の情報をもとに他の同僚にも助け舟を出してやれるようになれば、職場での評価も高まるでしょう。
英語を読む・聞くことでインプットするだけでなく、簡単な英会話やメール作成などもできるようになれば、海外と連携して進めるプロジェクトや、重要案件にアサインしてもらえるチャンスも広がります。
日本企業においては「英語ができること」は上司から一目置かれるためのアピール材料になります。私の場合も、TOEIC800点以上を取ることで、海外の支社から研修に来た外国人社員と仕事をする機会などが回ってきました。
TOEICハイスコアなら転職のチャンスも広がる
日本はまだまだ英語を苦手とする人が多いです。
日本企業で採用を担当する人事にも英語が苦手な人は多いので、TOEICで800~900点以上のハイスコアを履歴書に書くことができれば、かなり強烈なアピールポイントとなります。
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英語の勉強の始め方
日本で働く多くのエンジニアにとって、ネイティブのようにペラペラに話せるレベルをいきなり目指す必要はありません。現実的には英語を読んだり、聴いたりしてインプットする機会のほうが圧倒的に多いです。
まずはトライしてみる
ハードルを上げすぎると挫折してしまうので、まずは本記事の「英語ができるメリット」で紹介したようなことを実際に試してみるのが良いでしょう。
・英語のキーワードでGoogle検索してみる
・Google翻訳の助けも借りつつ、英語の情報を読んでみる
・技術関連の動画を英語で見てみる(字幕付き)
これらのことは特にお金もかけずに、すぐ実践できます。
とりあえず始めてみると、
「おれ、英語読むのが遅いなぁ」
「私、中学レベルの単語も忘れてるわぁ...」
などのように自分の課題をはっきり自覚できます。課題がハッキリすると勉強のやる気も高まるので、そうなったら英語学習に本格的に取り組むチャンスです。
基本はやっぱり中学英語
仕事で使う英語も、基本にあるのは中学・高校で学習する英語です。
いきなり英会話スクールに行ったり、オンライン英会話を始めてもダメです。
文法や単語が全然インプットできてないと「えーと、私の名前は....」と考え込んでウンウン唸っている間に時間だけが過ぎていくので、学習効果が薄いです。何よりお金がもったいないです。
中学・高校の英語もあやふやな人、TOEIC500点以下の人は基本的な文法事項の復習から始めましょう。
【大人向け英文法復習用のおすすめ教材】
基礎はどうしても退屈、つまらない部分もあります。
でも最初にしっかりやったほうが長期的には楽ができます。英語に限らず、仕事でも同じですよね。
「ネイティブは英語を話すときに文法なんか意識してない」
「私たちが日本語を話すときも同じだ、なんで文法なんか勉強するの?」
こういう意見を持つ人もいますが、ネイティブは意識しなくていいくらい文法を頭の中で自動的に処理できているのであって、決して文法を使っていないわけではありません。
言語習得の研究分野では、英語圏で生まれた子供は文法上のミスをしながら段階的に正確な文法を習得していくことが観察されています。
goの過去形をwentではなくgoedと間違えて”I goed to the park”と言ったり、be動詞を抜かして"I good gril"と言ったりすることが2~3歳の幼児に見られるそうです。
小さい子供が言葉を覚えるときにはそういうミスをしながら、徐々に文法を習得しているわけですね。
赤ん坊の脳なら超高速で学習できますが、私たちは既に大人なので、赤ん坊と同じ方法で学ぶのは賢明な選択ではありません。教材で体系的に学んだほうが効率的です。
何から手をつけて良いか分からない人はTOEICをやるのもあり
英語を勉強すると言っても、何から手をつけてよいか分からない人はTOEIC対策から始めるのも良いでしょう。
TOEICで高得点を取ることで転職が有利になるというメリットもあります。
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TOEICは万能というわけではありませんが、試験を受けることで自分の課題を洗い出して文法、語彙、発音、リスニングなど英語力の基礎を効率的に磨いていくために役立てることができますよ。