[box class="box8" title="この記事で分かること"]
・駅前の英会話スクールに行ってみたときの体験談
・強めな勧誘に気分が萎えたこと
・英会話スクールに行くだけでは英語力は伸びないと思った理由
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2018年、私はあまり英会話のレッスンに時間を使ってきませんでした。
今のところ実践している事はCNNなどの英語ニュースの記事や音声をたくさんインプットしてTOEICよりハイレベルな英語に触れることです。リスニング力UPのトレーニングに集中していて、やることはとにかく英文の精読と音読、シャドーイングの繰り返しです。
そんな状況なので、英会話の機会が極端に少なくてドンドンさびついているわけです。
オンライン英会話を再開しようかな?
ということも検討したのですが、その前にちょっと新しい方法を取り入れてみるのもどうだろうと思いたち、駅前の大手英会話教室の無料体験に行ってみることにしました。
お試し気分で英会話スクールの無料体験へ...
私自身は今まで英会話スクールに通ったことが一度もありません。
英会話教室に通ったことのある周りの人で、英語力が伸びたと思える人がいなかったので費用対効果を考えるとあまり良い選択ではないのかなと思い、敬遠していました。
それでも、もしかしたら外国人の先生と仲良くレッスンをしたら意外に楽しいのではなかろうかと思い、無料体験に足を運んでみました。
結論から言うと、私は従来型の英会話教室には通いません。これまでも、これからも。
スピーキングのレッスンを今後強化するとしたら、私はオンライン英会話や最近話題のコーチング英会話を選ぶでしょう。
それでは、私がそう考えるに至った無料体験の出来事を紹介します。
駅前英会話スクールには行かないと決めたときの感想
日本人スタッフが事務的で印象が良くなかった
私が訪れたスクールでは、無料体験ではまずアンケートに記入します。
アンケートを書いたら、日本人スタッフに渡し内容をチェックしている間、私はPCでスクールの紹介ビデオを視聴します。
ビデオには生徒の体験談もあり、英語が話せるようになりました!みたいなメッセージがちりばめられ、入学したいという想いを高めるようになっています。
その後、日本人スタッフの方と面談、資料をみながらレッスン内容について説明を受けます。
そのときメモを取っていたら「時間が限られているので、メモはちょっと...」と言われ、なぜかメモを取らないよう注意されました。
なんでメモ取ったらダメなの....
この瞬間、私の気分は一気に萎えてしまい、もう帰ろうかと思いました。
ネイティブのお兄さんと15分英語でしゃべる
事務的な説明の後は、ネイティブスピーカー講師(20代のアメリカ人男性)と15分間の体験レッスンをしました。
ビジネス英会話の教材を選び、自己紹介も交えながら談笑しました。ビジネスの現場を想定したシリアスな雰囲気はなかったですね。彼も好きだというスターウォーズの話もしながら和気あいあいと進みました。
従来型の英会話スクールは基本的に「英語で楽しく話す場所」です。
「スターウォーズのキャラだと誰が好き?」「ハン・ソロのスピンオフ映画みた?」みたいなことを話しているうちに15分が経過し、ネイティブ講師は退室していきました。
英語を話す機会が少なかったので、久々に話すとスムーズに英語が出てこなかったです。やはりアウトプットの機会が不足していることを実感しました。
なんだかんだで、英会話レッスンは楽しいです。その点だけは再確認できました。
「TOEIC900点のくせに話せないですね」と言われる
ネイティブ講師との体験レッスンの後、10分ほど待たされると再び日本人スタッフが入ってきて、フィードバックを受けます。
「TOEICで900点以上の点数を持っているわりには英会話が身についてないですね」
よくも人が気にしていることを....今のは痛かったぞ!!!
まぁ予想通りの回答です。
1つ違和感を覚えたのは、日本人スタッフがTOEICスコアと英会話レベルを結び付けて話をしていることでした。
「TOEIC600点レベルなら日常会話がふつうにできる」
「TOEIC900点はネイティブとほぼ同じレベルの英語力」
彼の説明によると、そうらしいですが、説明に説得力が感じられません。
確かにTOEICの運営団体が公表している資料ではそれと同じようなことが書いてあるのですが、それを真に受けてはいけない事くらい誰でも分かることです。
そもそもTOEICのスコアを上げるだけなら英会話のトレーニングが0でも可能だし、TOEIC800点以上でも英語が話せない人はたくさんいます。TOEICはリスニング、リーディングの基礎力を測るテストなので、そもそも英会話のスキルを測るのには使えません。
海外でのビジネス経験も豊富な人であればTOEIC900点も難なく取れるでしょう。
しかし、
日本だけで英語を学んだ純ジャパの場合、TOEIC800点を超えたあたりがようやく英語習得の真のスタートだと言えます。
同じスコアでも、その人の学習経験、バックグラウンドによって英会話のスキルは異なるものです。
以上のようなことが私の頭をよぎったので、スタッフさんの発言に対して
「英語教育に携わってるわりにはTOEICスコアを過信しすぎじゃないの?」
「TOEIC900点はネイティブレベルの根拠は何?」
などの疑問が頭から離れませんでした。
入会を決めてないのに「いつからレッスン開始しますか?」と言われる
これも予想通りですが、なかなか前のめりな勧誘がありました。
ノルマや目標もあるでしょうから、勧誘をするのは当然でしょう。
でも今の時点で入会の意思はないと言っているのに、次回レッスン日を決めて予約させようとするやり方には反感を持ちました。
さらに
「この場でスケジュールを確認して空いてる日を教えてくれませんか?」
と言われて「はあ?」となりました。
何故あなたに私の予定を教えねばならぬのだ....
それでもスタッフさんは強気です。
最後は明後日までに予定を確認してレッスンに入れる日を電話で教えるように指示されました。まぁ、連絡は差し上げませんでしたが。
英会話レッスンをするだけでは効果はないだろうと強く思った
英会話レッスンは楽しいけれど...
英会話レッスンは確かに楽しいです。
しかし英会話レッスンだけをしていては英語力は伸びないだろうということを今回改めて実感しました。
従来型の英会話スクールは、とにかく長期間スクールに通わせて、レッスンをたくさん受けさせようと勧誘してきます。
週に1回、50分程度レッスンをするだけでは圧倒的に練習時間が足りません。しかもグループレッスンなら、自分が話す時間は長くても10分程度なので、もっと効果はうすいでしょう。
当サイトでも言っているように英会話には文法や語彙力などの基礎が欠かせないし、そのためには自習時間を確保しなければいけません。
しかし、従来型の英会話スクールには学習法を生徒に指導・カウンセリングするようなサービスはありません。
料金で見ればオンライン英会話が圧倒的にお得
英会話レッスンをするだけなら、オンライン英会話を使ったほうが料金もお得だし、通学時間も節約できます。
例えば、大手英会話教室のイーオン、オンライン英会話サービスのレアジョブ、ネイティブキャンプの3社を比較してみましょう。
イーオン | レアジョブ | ネイティブキャンプ | |
---|---|---|---|
月額料金 | 40,000円前後 | 5800円 | 5950円 |
入会金 | 32,400円 | 0円 | 0円 |
テキスト代 | 36,000円 | 0円 | 0円*1 |
レッスン時間 | 50分 | 25分 | 5~25分 |
レッスン回数 | 週1~2回 | 1日1回 | 受け放題 |
講師の国籍 | アメリカ イギリスなど |
フィリピン | フィリピン セルビアなど |
ネイティブ講師 | 〇 | × | 〇 |
日本人講師 | 〇 | × | 〇 |
無料体験 | 1回 | 2回 | 7日間(無制限) |
公式サイト | 英会話イーオン | レアジョブ英会話![]() |
ネイティブキャンプ![]() |
*1 カランメソッドを受講する場合は有料テキストの購入が必要
イーオンの料金は、グループレッスンの場合を示しています。
レアジョブ、ネイティブキャンプの2社はSkypeなどビデオ通話を使用した1対1のプライベートレッスンの料金です。
単純に自分が話せる時間で見た場合、オンライン英会話のほうが圧倒的にリーズナブルです。ただし、オンライン英会話でもネイティブ講師と話す場合は料金が割高になるので要注意です。
また、大手英会話教室ではオリジナル教材を使うのでテキスト代もかなり高額です。
それでも駅前留学の英会話は大人気!!
レッスンの空き状況を説明されたときに実感したのですが、駅前の従来型英会話スクールはやはり大人気です。
特に仕事終わりの夕方以降の時間帯はどんどん教室の枠が埋まっているそうです。英会話スクールに通いたい人は早めに予約しないと希望する枠を押さえられません。
有名タレントをCMに起用しているので認知度も高いし、「英語を話せるようになりたい!」という憧れを持つ人にとって駅前留学は今でも一番メジャーな選択肢です。
そこへ通えばとにかく外国人の先生に会って、英語でおしゃべりができる。そして同じ教室の生徒と新しい出会いがあり、仲良くなれる。
短期集中型と違ってマイペースに継続できるのも魅力です。
このような充実感、楽しさを味わえる体験は英会話スクールだからこそなのだと思います。
逆に...本気で英語力を伸ばしたい人には、RIZAP ENGLISHなど「コーチング型英会話スクール」のほうが向いています。
TOEICに特化し、英会話の基礎となる文法やリスニングを効果的に鍛えることができます。
短期集中で英語力アップを目指すコーチング型英会話スクールであれば、ひとりひとりの課題・レベルをしっかり分析して最適な学習プラン、学習法、スケジュール管理のノウハウまで指導してもらえます。
最終的にどのスクールを選ぶかは個人の好みにもよりますが、少なくとも私には駅前留学の英会話スクールは向いてないと思いました。