英文法

接続詞『as』覚えるのは6つ! 前置詞の意味も丁寧に説明

接続詞のasは英会話や試験でも頻繁に登場する、絶対に覚えておくべき重要単語です。

だけど「as」は意味がたくさんあって覚えにくい単語です。

接続詞のほかに、前置詞や副詞としてよく使われるので暗記するときや英文のリーディングで苦労させられた人も多いのではないでしょうか?

今回はポイントを絞って、接続詞「as」で覚えておくべき6つの意味を解説します。
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  1. ~するとき
  2. ~なので
  3. ~のように
  4. ~のような
  5. ~するにつれて
  6. ~だけれども

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接続詞のasはこの6つです。

そのほか前置詞「as」の意味についても補足的に説明します。

接続詞「as」の基本的な意味は同時・同等

接続詞asにはたくさんの意味があるので、丸暗記するよりも根本的な意味をイメージできるようにしておきましょう。

そのイメージをもとに5つの意味を覚えたほうが実際に英語を読んだり話したりするときに役に立ちます。

asの本当の意味は「同等」「同時」です。

2つのものがちょうど釣り合っているようなイメージですね。

そこから「~するとき」「~なので」みたいに順接、理由、同時、類似などの意味が発生してきたというわけです。

このイメージをもとに5つの意味を覚えていくのがオススメです。

接続詞「as」の6つの意味

根本的なasの意味を確認したところで、6つの接続詞の意味について詳しく見ていきましょう。

6つだけなので、強引に覚えてしまうのもアリです。

①~するとき
②~なので
③~のように
④~のような
⑤~するにつれて
⑥~だけれども

接続詞asの意味① ~するとき

時を表す接続詞としてasが使われます。

As I entered the room, they applaused.
私が部屋に入っていくとき、彼らは拍手をした。

このように、whenと同じような使い方ができます。上の例文はasをwhenと置き換えても良いですが、厳密には意味が違ってきます。

asはwhile I was entering...の意味に近く、部屋に入っている途中でもよいです。

しかしwhenを使うと、部屋に入り終わってから拍手がなるという意味となります

このように、asは同時性を強く意識した単語なので、次のような例ではwhenとasを交換できません。

When I arrived at the bus stop, the bus had already left.
駅に着いたら、バスはもう出発してしまっていた。

この場合「駅に着く」のと「バスが出発する」ことは同時に起こったことではありませんね。

そのため、WhenとAsを置き換えることは不可能です。

もしAsを使ってしまうと駅に着くのとほぼ同時にバスが出発したことになり、微妙に意味が違ってきてしまいます。

接続詞asの意味② ~なので

接続詞asには、理由をあらわす「~なので」という意味もあります。

接続詞の"because"と同じような意味ですが、asで理由を述べるときは通例として主節より前に置くという決まりがあります。

As it was getting colder, we soon went home.
寒くなってきたので、私たちはすぐに家に帰った。
Careless as she was, she failed to pass the examination.
彼女は注意が足りなかったから、試験に合格するのに失敗した。

2つ目の例文のようにasが文頭に来ず語順が変わる場合もありますが、理由を表す節が前に来るのは同じです。(リーディングでよく出る使い方です)

そのほか注意すべきは、

becauseは明示的な理由を表すのに対し、asは軽く付帯的な理由というニュアンスの違いがあるという点です。

接続詞asの意味③ ~のように

「~のように」のasは、接続詞のlikeと同じです。

He smiled as I did.
彼は私がしたように微笑んだ。

When in Rome, do as Romans do.
郷に入っては郷に従え(ローマではローマ人のやるようにしなさい)

このように「様態」を表す接続詞としてlikeと同じように使われます。

長文の間にも登場し、カンマで区切って結構長い文が入ってくることもあるので、慣れていないと読みにくいと感じることでしょう。

「~のような」のasでは省略がよく起こる
  • as expected:期待の通りに
  • as mentioned:すでに述べたように
  • as promised:約束したように

リーディングや実際の英会話でも良く出てくる表現なので、似たような形の文を見かけたら「~ののように」の意味で解釈するようにしましょう。

接続詞asの意味④ ~のような

これは直前の名詞を限定して修飾語のような役割をもつasです。

Language as we know it is a human invention.
われわれの知っているような言語は人間の作りだしたものである。

Language ← we know it という風に名詞にくっついています。

時にasの直後に主語とbe動詞が省略されて過去分詞や形容詞がくることもあります。

History as taught in school(学校で教えられるような歴史)などです。

接続詞asの意味⑤ ~するにつれて

これのasの同時性を強く意識した意味です。

2つのことがほぼ同時並行で起きていることを表します。

As the sun rose, the fog dispersed.
太陽がのぼるにつれて、霧が晴れた。

As it grew darker, it became colder.
暗くなるにつれて、いっそう寒くなった。

このように物事がだんだんと変化していく様子を表現することができます。

接続詞asの意味⑥ ~だけれども

Good as he is, he will never be promoted.
彼はいい人だが、決して昇進はしないだろう。
Egoist as she was, her parents loved her.
彼女はわがままだったが、両親は彼女を愛した。

このように形容詞や名詞を前に置いて「~だけれども」という譲歩の意味を表します。

テストの問題でよく出てくるかたちですね。

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前置詞のas 「~として」

「~として」の意味で使うasは前置詞です。

接続詞と違い、前置詞は後ろに名詞(名詞節)がかならず来ます。

She worked as a maid and cook.
彼女は女中兼料理人として働いた。
As a leader, he didn't give up.
リーダーとして、彼はあきらめなかった。

このasで良く使う熟語(イディオム)が

regard A as B:AをBと見なす(かんがえる)

ですね。

I regard him as my friend.
私は彼を友人と考えている。
We regarded this watch as imitation.
私たちはこの時計を模造品と見なした。

regard A as B は絶対に覚えておくべきフレーズなので、知らなかった人は今ここで覚えておいてください。

そのほか前置詞のasには「時・頃」という意味もあります。

接続詞・前置詞のasの意味 まとめ

ここまで見てきたように接続詞のasには6つの覚えておくべき意味があります。

①~するとき

②~なので

③~のように

④~のような

⑤~するにつれて

⑥~だけれども

覚えたての頃は見分けるのに苦労しますが、たくさんの英文を読むうちに感覚的にどの意味か分かるようになってきますよ。

前置詞のasの意味もあわせて覚えておきましょう。

このほか英語にはasを使った熟語もたくさんあるので、asを起点に知識を増やすことで英語がグッと理解しやすくなります。

是非ともasを習得して自分のものにしてください!

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